WZside
外を見れば明るくなっていた
少し落ち着いた俺達はいつもより早めの朝ご飯を食べる事にした
MG「何が食べれるか分から、簡単な物作りました」
そう言って人数分の料理を運ぶミンギュの手にはパンとスクランブルエッグと果物、そしてシリアル
まぁ、これなら1つぐらい好きな物はあるだろう
そう思ったのは俺だけじゃないはず
クプスヒョンに手を引かれたあいつは椅子の上に正座をした
You「……」
SC「食べな?美味しいよ」
全く食べようとしない
みんなで様子を見ようとした時
MG「…これ、食べてみて?」
ミンギュがあいつのお皿の上に苺を1つ置いた
You「……」
すると
WZ「!!!」
苺を握り潰すように掴んで、口に運んだ
汁がポタポタと垂れ、口の周りが汁でベトベトになっていく
それでもあいつは全く気にしない
SVT『……』
言葉が出なかった
どこまで酷い扱いを受けてきたのか
SC「この子は俺達の普通が普通じゃない人間として扱いを受けてない」
クプスヒョンの言葉が胸に刺さった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。