第90話

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2020/10/04 06:37
JSside




朝目がさめると、隣にいたあなたの姿がなく急いで部屋を出た




JS「……」




いた…

あの花束を両手で持って、ソファーの端に座っているあなた




JS「おはようあなた。よく眠れた?」


You「…」




ソファーの前に回り込み顔を覗き込むように座る

…泣いた?




JS「…どうしたの?怖い夢でも見た?」


You「…」


JS「…」




目を合わせようとしないあなたの頬をそっと撫でるとぽろっと一粒だけ涙がこぼれ落ちた




JS「…泣いていいよ。嫌なことがあったんだね…」


You「…っ」




何であなたがこんなに苦しい思いをしないといけないんだろう。

無意識に伸ばしていた腕を引いて、あなたの手を握った。




JS「今日クプスと話すといいよ。クプス、あなたのこと大好きだもん。きっと聞いてくれるよ?」




あなたを抱きしめるのは僕の役目じゃ無い。

あなたもそれを望んでいないだろうから。




JS「その花…クプスにあげるんでしょ?」


You「…」


JS「せっかくあなたが選んだんだから、ちゃんと渡さなきゃ」




アスターの花束

あの時、店の店員から青のアスターの花言葉を聞いた

あなたの気持ちをそのまま表した花だと思った



JS「きっと喜ぶよ」


You「…」




あなたの瞳と同じbleuブルのアスター

美しいあなたにぴったりの花

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