SCside
走って
走って
心臓が張り裂けそうなくらい走って
早くあなたのところに行かなきゃって
側で守ってあげなきゃって
そう思ったのに
SC「…!?」
*「危ないので下がっていてください!」
崩れ落ちているセットがそう簡単には合わせてくれなかった
SC「あなた…、?」
*「あ!スンチョルさん!!」
力が入らなくてすくんでいる足を必死で動かして
スタジオの中央まで歩いていく
JH「クプス!!」
SC「は、ハニ…あなたが…あなたが…!!」
一番酷く壊れている場所
そこから見える白い腕に涙が止まらなくて、手の震えが止まらなくて
ただひたすらセットを退けながらあなたの名前を呼んだ
DN「ヒョン!しっかりしてください!!早くあなたをここから出さないと!」
JS「みんなも手伝うよ!」
すぐに他のメンバーも、スタッフも来てくれて
少しずつほ あなたの姿が見えてくる。
真っ赤に染まった額
目を瞑ったまま力なく横たわるあなたの姿
あなたに苦しんでほしくなくて、ただ幸せでいて欲しくてしたくだした判断が、結果的にこんな酷い目に合わせてしまった。
何してるんだろう俺…
衣装が汚れるのも気にせずにあなたを抱き上げる。
SC「あなたっ…ごめんっ、ごめんなっ…ごめんっ…」
その言葉にあなたが返してくれることは無かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。