第3話

この監督生、実は…
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2022/09/29 08:57
正直僕は困惑していた。
僕は女の子。明日から中学校生活が始まる筈だった。
僕はとにかくかっこいいものが好きで、一人称も私から僕に変えた。
ズボンが履きたくて、男の子の制服を買ってもらった。
お父さんとお母さんはこんな僕を大切に育ててくれたのだ。
ワクワクしてて制服を着ていた。
その時、部屋の鏡が光ったと思ったら、変な箱の中にいた。
「ここ、どこなんだ…?」
つい、声に出してしまう。
それから数ヶ月。ご飯を一人で作るのはまだ慣れない…
グリムっていうかっこいい猫と一緒だから寂しくないけど、勉強がとっても難しい…
そして僕はようやく気づいた。
「…ここ、中学校じゃ、ない…?」
中学校でやる内容にしては変だった。
xとかyとか。なにそれ?って状態なのに話はどんどん進んでくし、歴史は聞いたことないのばっかりだ。
学園長?が言うにはここは異世界らしい。
そして、ここが男子校ということも気づいた。
…僕が皆より年下だって、見た目で分からないかな…?

監督生はこういっているが、彼女…いや彼は自分の身長がリドルと同じくらいだと、まだ気づいていない。
なので、普通に高校生として、見られるのだ。

そして期末テスト返却日。
全部赤点だった。
小学校では90点未満を取ったことがないくらい勉強は出来ていた。
僕は、先生に補修だと言われ居残りになった。もちろんグリムもだが。
ちなみにグリムより点数が低い…ちょっと気にくわない…
「全く…監督生、なんでこんなに点数が低いんだ?殆どジュニアハイスクール(中学校)レベルだというのに…」
「…先生、僕、まだ12才です」
「なので、中学校行ってません。」
「…は?」

















ちなみにグリムは、「俺様は最初から気づいてたんだぞ!だってこいつ料理まともにできてn(((モガガー!!」(口押さえられた)と、言ってました。
あとNRC生は監督生にめちゃくちゃ優しくなったとか。
『監督生は中学生ですらなかった件。』
面白い…かな?

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