プリ小説

第4話

優里
…意地悪。
もうチャンスはないって、思い知ったばかりなのに。
悪戯っ子みたいに微笑む彼女が、どうしようもなく愛おしくて。
ダメだ。もう止められないんだ。
繋がれた手から伝わる彼女の体温。
其れすらも、愛おしい。
…さっきの男の子達が手を繋ぐ。それには良い答えが返ってこなかったのに、今私達は、手を繋いでいる。
その事実に気付いた途端、既に赤かった頬がさらに熱くなり、顔から本当に火が出るかと思う程だった。
自分なら、いいということだろうか。
そうではないとわかっているのに、こんな思わせぶりな態度をとられるとどうしても期待してしまう。
ダメだ私。自惚れるな。
気がついたら、また涙が溢れ出していた。
それほどに大きな自分の想いを自覚したときには、既に保健室に着いていた。
嗚呼、やっぱり、好きなんだ。

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三池ひまり
三池ひまり
バドエン好きです。 よろしくお願いします
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