頼み事がある人のもとに行こう!
赤鬼「ほぉこんなところに人間とは
珍しい
赤鬼「ワシか?ワシは「朱夏様の像」に
祈りを捧げてきたのじゃ…
赤鬼「まぁ知らんのも無理はない
赤鬼「かつて妖魔界最強の王として
君臨された鬼族の姫朱夏様はな…
赤鬼「ワシらの間では
「伝説の鬼」として語り継がれておるのだ
赤鬼「その功績も実に数多く残された
挙げればキリがないほどじゃ
赤鬼「そんな朱夏様を称え鬼族はここ双剣山に
朱夏様を祀った像を立てたというわけだ
赤鬼「像を守るため鬼族にしか見えない術をかけてな
赤鬼「ふむ
赤鬼「お前たちからは
何故か強き鬼の力を感じる
赤鬼「お前たちなら朱夏様を祀った像を
見つけられるかもしれんな
赤鬼「どうだ探してみる気はあるか?
赤鬼「ほぉ興味があるか
赤鬼「朱夏様の像は人目につかぬよう
隠された場所に建てられている
赤鬼「鬼の力を持つお前たちであれば見つけられるだろうが
気をつけて行くんじゃぞ
朱夏の像発見!
朱夏「よく来たな霊夢(待って霊夢可愛すぎる妾の生まれ変わりが霊夢?)←
朱夏「まさかこうして面と向かって
お前と話すことになろうとは思わなかったな…
朱夏「……(はぁーーーッ尊い…)←???
朱夏「霊夢よ
朱夏「お前に伝えておきたいことがあるのだが
聞いてくれぬか?
朱夏「妾たちの業を背負わせてしまったこと
本当にすまなかったと思っている
朱夏「元はと言えば
妾の心の弱さが招いたこと…
朱夏「安易な嘘に惑わされ大切なものの言葉さえ疑い
信じようともしなかった
朱夏「今思えば妾の心はあの時より
闇に囚われてしまっていたのかもしれんな…
朱夏「だがお前たちのおかげで救われた…!
朱夏「玄冬と白秋の言葉を…思いを…
そしてたどり着いた真実を届けてくれた!
朱夏「空天とも再び心を通わせることができた…
朱夏「誠に…心から感謝している…
朱夏「なぁに空天が生まれ変わってくるまでの辛抱だ
朱夏「信じて待つのも…悪くない
朱夏「なっ…!
か からかうでない!
朱夏「話はまだ終わっておらんぞ!
朱夏「せっかくこうして
霊夢と縁を紡いでくれたのだ
朱夏「礼も兼ねてお前たちの力に
なりたいと思っておる
朱夏「だがこれでもかつての
妖魔界を支配した妖魔王
朱夏「そう易々といかぬことくらい
わかるだろう?
朱夏「さすが妾の生まれ変わりなだけはあるな
話が早い
朱夏「最強と謳われた妖魔王の力を見せてやろう!
さぁ来い!!
バトル終了!
朱夏「素晴らしい戦いだったぞ霊夢
朱夏「ふっ…あはははははっ!
そうだったな!
朱夏「おそらく継承の儀を
執り行った場所だからだろう
朱夏「あぁ父亡き後この山の頂にある祭壇で
正式に妖魔王として即位したのだ
朱夏「だからであろうな
朱夏「この山に来ると厳しくも優しかった父のことを
よく思い出すのだ
朱夏「ところで今世の玄冬と白秋はどうだ?
うまくやっておるか?
朱夏「良いではないか
どう言ったものたちなのか妾に教えておくれ
朱夏「そうか
玄冬も知略に長けていたぞ
朱夏「ははっそんなところまで
玄冬にそっくりとはな!
朱夏「多くの者から慕われておるのも頷ける…
実に白秋らしい
朱夏「放って置けぬのだろうな
白秋も面倒見のいいやつであった…
朱夏「ふふふっ…そうか
生まれ変わっても二人は変わらぬのだなぁ
朱夏「…霊夢これを…
朱夏が
友達妖怪になった!
朱夏「妾とまた縁を紡いでくれたこと
本当に嬉しく思うぞ
朱夏「霊夢という少女に生まれ変わったことは
妾の誇りだ
朱夏「今後ともよろしく頼むな
霊夢
クリア!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!