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しぃーーん
あの喧嘩から半月が経った
あれ以来電話もメールもない。借りたままのあなたのアパートにも行ってみたけど戻った形跡は無い
どこに行ってるのか、どこに行けば会えるのかも分からない
寝れば忘れるタイプなのか、喧嘩しても大体3日でケロッと帰ってきてたような子がもう半月も連絡を寄越さないなんて…
_____いい機会なのかもしれない。
好きになったのも僕が先で、告白だって僕からで
不思議と人を集めるあの子は、いつだってその真ん中で笑ってて
きっと僕もその周りのひとりに過ぎなくて
きっと僕じゃなくてもあの子は大丈夫で
怖いのだ
他の誰かと居るあなたを見る度に
そのままあなたが離れて行きそうで
でも____
僕はあの子を話してやらないといけない
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。