第39話

“贋作(がんさく)”ーR18ー
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2018/08/24 10:47
「あッ、ん……ッ、アッ、ヤッ、無理………ッ」
 下から突き上げる彼のモノが、より私の依存性を高めていく。

「そんなに声出しちゃ駄目だよ? みんなが入ってきちゃうから」
「わ……ッ、分かって………アアッ!」
 私の言い訳を全て聞き終わる前に、彼は続けて下から腰を打ち付けてきた。反射的に思わず甘ったるい声を大きく漏らしてしまった。
「んッ、ア、ァ……ンンッ!」
「ほらほら、ダメだってー」
「やッ………そんな事……ンッ!」
 私の肩を強く掴みながら無理矢理と言わんばかりに身体を密着させた。

 ミシミシと軋むような音を響かせながら、私の腰を自身の腰へ押し付ける慧さん。痛い、痛いのに……。それ以上に気持ち良くて仕方がなかった。


 そのじんわりと骨から広がる痛みですら愛おしくて仕方ない。私の蜜壷の“底”を強く圧迫する彼自身も全て好きなの。
「ア……ああんッ、慧さ……ッ、ダメェ……ッ!」
 突然の事だった。彼は不意に膨れ上がった私の壷を、強く指で押し当ててきた。


 私の……一番弱い所。
 いや、きっと女の子は皆弱点の場所に違いない。
「どうしたの? そんなに嬉しそうに見つめちゃって」
 どうやら私の視線に気付いたようで、ニヤリと頬を緩ませながら慧さんが私の耳元でそう囁いた。
「な……ッ、別に嬉しくなんかないからぁ………ッ!」
「………はいはい」
 2本の指を蕾に押し当てながら当たり前のように転がしていく。まるで、私がどうされれば気持ちいいのか全て分かっているかのように。


 蕩けそうなくらい熱く火照りながら彼の上で踊り快感に悶えた。

 蕾から放たれる電流のような強い刺激に、思わず全身を震わせながら精一杯声を抑え悶える。ああ、そんなに動かしたら……ッ。
「んッ、なんか締まってきたね」
「あッ、ああッ、アッ、駄目ェ……ッ」
「静かにだよ?」
 彼を跨いでいる私の脚が、彼の与える強い快感に耐えられず小刻みに震え出す。

 両手で必死に口元を抑えながら、彼の巧みな愛撫を堪能する。もちろん下の“口”も忘れずゆっくり動かしながら。
「あ……ッ、やだ………ッ、アッ、んッ、ヤァァ……!」
「ん……ッ、そんな事言って……ッ! 俺の事好きなくせにッ」
「な………ッ! ひゃァァ……ッ!」
 彼の背中へ強く腕を回しながら顔を天へ仰ぎ、我を失いながら甘い声と蜜を漏らした。

 もはや私に理性など存在しない。こんな底知れずに溢れ出す私と彼の欲望を貪るように求め合うだけ。他に私は、一体何を考えろと言うのだろうか。
「やッ、あ……ん……ッ慧……さんッ」
「んッ、は……何? 俺に……ッ惚れた?」
 違う。そんなんじゃないのに。
 私は……私は――。


「――もう……ッ、とっくに惚れてるもん……ッ!」
 とっさに彼の舌に舌を絡ませ、キスを交わす。裕翔の事などどうでもいいと思える程に、私はこの人とのSEXに溺れきっていた。
 誰よりも私に幸せな時間を与えてくれる。そんな慧さんが好きで堪らなかった。例え、彼自身にSEXするという事しか頭にないとしても。
「んッ、あッ、好き……ッ」
「ん……ッ、はッ、あなたちゃ………んッ」
 裕翔とは違う、甘く蕩けるような舌遣い。激しく少々乱暴な腰遣い。そして、巧みに私の欲望を掻き立て綺麗に騙すその言葉達。

 その全てがもう、好きで好きで堪らなかった。
「ねぇッ、イッてよ……ッ。私の……ナカで………ッ」
「あ……ッ、あなたちゃん……ッ! 変態……ッ」
 息を荒く乱しながら、そっと彼が呟いた。計算になら、蔑まれても構わなかった。

 いや、寧ろもっともっと私を貶して欲しかった。貴方の意地悪な言葉一つ一つに子宮が酷く疼いてしまうエッチな私を。
 そんな私の想いとは裏腹に、彼は小さく喘ぐ声を漏らしながら私の身体を押し倒し、腰を早く打ち付け出した。どうやら私の一言が彼の心に火を灯したのだろう。
「はぁッ! アッ、ンッ、ひゃッ、あんッ!」
「ッ、あ……ッ、ンッ」
 身体を仰け反らせながら薄暗い講堂に甘い悲鳴を響かせる私。気持ち良くて、幸せで胸がいっぱいで、もはや誰かに聞かれる事など眼中にも無かった。

 私のナカで彼の先から漏れ出す液と私の蜜を掻き混ぜながら獣のようにニセモノの“愛”を確かめ合う。ああきっと、神様はこんな穢れた私を許してはくれないだろう。
「はぁぁッ! ヤァッ、イッ……ああッ!」
 彼のピストルが私の子宮を突き上げる度、全身どころか脳ミソさえも犯されていくのが痛いくらいに分かる。

 嫌だ。こんなに気持ちいいの、終わりたくない。どうせならどちらかが死に果ててしまうまで、ずっとこうされて居たかった。


 子宮から入り口へと引き離される度、反射的に(脚で)固定した腰を押し戻す。そしてまた自身の腰を反らせながら大いに歓喜の声を上げるのだ。
「あッ、あ……ッ、あなた……ッエロい……んッ」
「はぁッ、んん……ッ、はッ、アアッ!」
「はッ、ん……ッ、ごめ……ッ! もう、イッ……」
 どうやら彼も絶頂が近いようで、更にピストンを早めながら先程よりも強く激しく私の子宮を突き上げる。

 彼が私のナカを激しくかき混ぜる度に、子宮の奥で響く余りにも刺激的な感覚に思わず腰を浮かせながら絶叫した。
「ハァァンッ! ヤァッ! アッ、ハッ、やッ、ダメェ……ッ!」
 痛い。イタイ。痛いはずなのに、それ以上に気持ち良くて仕方がない。

 こんなに激しいときっと私は壊れてしまう。どうにかなってしまう。ああ……駄目、ダメ……なのに。彼が与える官能的な“麻薬”にどんどん私は蝕まれていくのが微かに分かった。
「あッ、ああ……ッ! あなたッ、あなた……ッ!」
 息を切らしながらも、彼は何度も耳元で私の名前を呼んだ。甘い声で、私の身体を強く抱き寄せながら、何度も強く。
「んッ! あッ! ああ……ッ、アッ、慧……ッ!」
 彼の首に腕を回し、喘ぎ声を漏らしながらその呼び掛けに応えるように私もまた彼の名前を叫んだ。

 初めて、誰かの名前……呼んだ気がした。
 本当にそんな気がしただけかもしれないけれど。
 次の瞬間、彼の腕が私の肩から引き剥がされた。一瞬どうしたのかと不安が過ぎったものの、相も変わらずに止まないピストンにそんな不安さえも拭えて行った。

 かと思えば、今度は彼の首から落ちた私の両手に指を絡ませながら優しく微笑んだ。どうやら“本当の”恋人のように絡み合いながら絶頂を迎えたかったようだ。
「あなた……ッ、愛………してるよ」
「――ッ!」
 静寂が響き渡る講堂に、彼の愛を語る声が響いたような気がした。

 思わず私の両目から生暖かい雫が流れるのをふと感じたものの、再度中で動き出す彼のモノが、それを一瞬にして搔き乱していった。
「はぁぁッ! んん……ッ、ああッ、アッ、ァ……イクッ!」
「はぁッ! ああ………ッ、駄目、イ……ッ………アアッ!」
 まるで私が絶頂するのを見届けたかのように、全身痙攣させながら果てた私のナカに欲を吐き出した。

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