第13話

エムーR18ー
16,534
2018/05/05 11:51
 その甘い声でもっと私の名を呼んで。
「あなた………ッ」
 全てを私だけのモノにしてしまいたい。
 その視線も、吐息を混じらせた甘ったるい声。その腰遣いも全て。
「甘いのは声だけでいいの………」
 もっと縛って、もっと私を見て、もっと虐めてほしい――――。


 彼の言葉が私のアソコをじんわりと汚す。

 “感じてるの?”とか
 “あなたちゃんって意外と淫乱だね”とか
 “エロい君も好きだよ”とか………。



 “このまま俺に堕ちちゃいなよ”………とかね。
「ッあ、ぅん……ンッ、ハァッ、やァ………ンッ」
「………あなたちゃんってエム?」
 私のアソコに咲く蕾を捏ねながらふと彼が何気なく訊ねてきた。そんなものに応えられる余裕などどこにもない。私は腰を浮かせながらただただ喘ぎ声を出るがままに漏らす。
「ねぇ答えて?」
「ッはぁぁ……ッ!」
 蕾を力一杯に握られ、痛みと共に電流のような快楽の周波が私の身体を駆け巡り、思わず悲鳴のような声を張り上げた。
「ねぇ、どっち? 好き? 嫌い?」
「ああ……ッ、ック、あ……フッ、ん……ッ……」
「ん?」
 気持ち良くて苦しい。何故彼はこんな状況の私にわざわざ問いかけてくるのだろうか。苛立ちが煮え立ってきた。

 瀕死状態の魚のように口をフカフカと開閉する私に、嘲笑いながら彼が耳元で囁いた。



「今にも死んじゃいそうな顔だね?」
 正直、天国にいるような今の状況のまま朽ち果てるのも悪くは無い。いや、いっその事このまま彼と共に果てて行けるのなら―――。

「私、今すぐに死んでも構わない」
「……………正気かよ」
 鼻でクスリと笑った彼が、嬉しそうに口元を緩めながら私の首に手を掛けた。

 もしかしてこれ、“首絞めプレイ”ってやつ?
 まぁ、気持ち良くなれるのなら何だっていいけれど。


 










 ああ、本当……これだから気持ちイイ事は止められないのよ。

プリ小説オーディオドラマ