『んーーー……んぁ…っねぇ野口』
野口「………………………………………………」
『…………………………野口?』
野口「…………………………………………」
『………………………………野口ーーー』
野口「……………………………………」
『のーーーぐーーーちーーー?(ユサユサ』
野口「……………………………………………………何」
『やっと喋った…………………………人形にでもなったかと………………』
野口「……………………………………………………悪ぃ、なんだった?」
『いや、ちょっとこれが…………………………』
野口「はい、直った」
『まじ神………………あんがとっ』
野口「っ/////……………………………………っあ、あの…………さ」
『ん?どった?』
野口「あの……………………っ………………その………………えと………………」
『?………………大丈夫?』
野口「っ!?………………さわ……るな」
『へ…………………………?』
野口「あ…………………………………………っ……」
寺川「あなたー?そろそろ帰るぞー?」
野口「…………………………………………」
寺川「…………………………野口?」
立浪「のg………アララ…………………………の、野口!」
野口「ッあ…………………………しょ……へーさ………………っ」
初めて恋愛感情を抱いた。
そんな初さを聡から感じた。
あなたに出会ってから聡は少しづつ変わってた。
なのに………………麻耶という壊したくても壊せない大きな壁があった。
その壁はとても分厚く、堅く、冷たく、いくら叩いても、殴っても壊れない。
こいつは…………………………
俺が守ってやらなきゃいけないんだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。