『っ…………………………』
寺川「起きた………………」
『あれ、どこ』
寺川「俺らの溜まり場。」
『あー……』
寺川「熱中症でぶっ倒れたの覚えてねえのか?」
『曖昧………………』
寺川「そうか。」
『うん。』
寺川「で、なんで_のうとしてたんだよ?」
『長くなるけどいい?』
寺川「おう。」
うちの父親は性格が頑固。
自分の言ったとおりにならないとブチ切れて暴れる。
ある日の出来事。
父「なんでお前がこんな時間にここにいるんだ」
『学校行きたくない。』
父「行きなさい。」
『嫌。』
お互い譲らない。こんな遺伝嫌だ。
父「なんで行きたくないんだ」
『いじめられたの。』
父「は?」
『クラスメイトにね。』
父「どいつだ?名前教えろ。」
『なんで?』
父「そいつを________。」
私に対しては過保護。
それがうざかった。
辛かった。
苦しかった。
麻耶とは、麻耶の母親と私の母親が仲が良く、歳が一緒だからとよく遊ばされていた。
初めて麻耶を見た時、度肝を抜かれた。
陶器のように白く綺麗な肌。
お人形のような大きくうるうるな眼。
男の子と聞いていたのに、と驚いた。
それからは学校が一緒ということに気づき、仲が良くなった。
そんなある日。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。