今日は、この間一日デートでどっちが私のことを胸キュンさせたかの結果を出す日。
私たちはいつもの様に橋の下で待っていた。
シュルシュルシュル………
機械から1枚のプリントがでてきた。
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木村良平 ♡♡♡♡♡♡♡♡
保住有哉 ♡♡♡♡
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ハートのマークは圧倒的に良平くんの方が多かった。
そう言って有哉くんは去っていった。
良平くんが負けず嫌いなことは知ってる。
でも、いつもの良平くんじゃない。
このままじゃ……──────────
暴れてしまう。
止めなきゃ…!!
私は彼を優しく包み込んだ。
まるであの時のように━━━━━━━━━━━
(でもよかった~…。
良平くん、さっきより落ち着いたみたいで。)
すると━━━━━━━━━━━━━━━
そう言って私たちは近くのカフェに行った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!