第6話

第二十四章 一日デート対決(1)by珠莉
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2019/04/17 19:10
一日デート対決1日目。
今日は有哉くんとデートする日。

(なんか浮気しているみたいで嫌だなぁ…。)


私が右手首につけているのは、有哉くんが言っていた
私が何回胸キュンしたかが分かる装置らしいけど、ほんとにこれで分かるのかな?

有哉
有哉
あっ、珠莉ちゃん!!こっちこっち!


駅のホームから出ると大きく手を振って
私の名前を呼んでいる有哉くんがいた。

(なんか恥ずかしい……/////)
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
ごめん、遅くなっちゃった。
有哉
有哉
大丈夫だよ。俺も今来たところだし。
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
そっか……。
今日はどうするの?
有哉
有哉
それは、ヒミツだよ♪
でも、きっと気に入ってくれると思うよ!
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
うん……。



やっぱり、なんか怖い。



私はつい考えてしまった。
いつもなら隣に良平くんが━━━━━━━━━━


いやいやいや。今はコッチに集中しないと……。
有哉
有哉
珠莉ちゃん?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
えっ!?
有哉
有哉
大丈夫?
これから映画館に行くけど…
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
あっ、うん!行こう行こう!
有哉
有哉
ちょっと………言い難いんだけど、
なんか珠莉ちゃん、無理してない?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
えっ!?
有哉
有哉
顔に出てるよ?
すると有哉くんは私を優しく包み込んだ。
こ、こんなことされたら…/////
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
有哉くん……/////!?
胸がキュンってなっちゃう……/////!
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
ち、近いです…ボソッ
有哉
有哉
ん?いいじゃん、今日は俺とデートなんだから。
俺が珠莉ちゃんを好きにするのは勝手でしょ?
それに……、
良平くんはいないんだし。(小声)
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
今、なんて言ったの?
有哉くん、もしかしてだけど、
今、「良平くんはいないんだし」って言った?
有哉
有哉
じゃあ、どの映画見たい?
有哉
有哉
あっ!ディ○ニーは?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
えっ……(小声)
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
あ、うん……。
ショッピングモールって正直イヤだった。
でも、「○○に行きたい。」とか、「○○はニガテかな。」とか言えない。

(良平くんだったら………。)

私はついつい考えてしまった。




有哉くんが連れてってくれたお店は、
ほとんどイマドキ女子が行きそうなお店ばっかりだった。


(私、こういうのはニガテなのにな………。)





夕方になった。
何故か今日はいつもより時間が遅く感じた。

有哉くんのデートは、静かに終わった。
有哉
有哉
今日はありがとう。
絶対俺が珠莉ちゃんを幸せにするから。
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
あ、うん。ありがとう。
今日は楽しかったです…。
有哉
有哉
じゃあ、またね!
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
うん、バイバイ!





私は部屋に戻って軽く着替えていると、電話がかかってきた。


プルルルルルルルル♪









珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
はい、もしもし。
良平
良平
あっ、珠莉?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
良平くん?
良平
良平
あぁ。ところで、(デートは)どうだった?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
楽しかったよ……
良平
良平
本当は?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
ちょっと、大変だった。
良平
良平
そっか…。
どうせイマドキ女子が行きそうなお店ばっかりだったんだろ?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
うん……。
良平
良平
大丈夫!
俺は明日のデート成功される。
きっと珠莉も気に入ってくれると思うよ!
だから元気だせって!な?
じゃあ、またね!
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
うん!




良平くんはやっぱり優しいなぁ~……。。


(明日、楽しみだなぁ~(笑))

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