第3話

第二十一章 ラブレター by,珠莉
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2019/04/06 20:41
体育祭は見事、k軍の勝利に終わった。
良平
良平
いやぁ~、楽しかったな(笑)
信彦
信彦
うん!次の合唱祭も頑張ろ!
明香里(あかり)
明香里(あかり)
でも、先生がまさか号泣するとは思わなかったよね(笑)
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
そうだね(笑)
パッと見、「ものすごく熱い先生」っていう印象が強いからね(笑)



でも、体育祭の一番の思い出は…やっぱり「借人競走」かな。

あの時、良平くんは私を選んでくれた。
しかも『あなたにとって大事な人』という条件で━━━━━━━━━━━








先生
先生
よし、お前ら!HR始めるぞ
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
起立、礼、…
(全員)よろしくお願いします
先生
先生
よし、明日はいつも通り、普通授業だ。
体育祭で疲れたかもしれないが残り2日間、みんなで頑張ろうな!
これで俺からの話は終わりにする。
信彦
信彦
起立、礼、…
(全員)さようなら
先生
先生
おう!気をつけて帰れよ!





私たちは荷物を持って廊下に出た。

良平
良平
今日も終わった~!
明香里(あかり)
明香里(あかり)
しかも、宿題少ない!
(明香里・良平) いぇーい!!
昇降口に着くと、私の下駄箱のロッカーが少し開いていた。



(あれ?私…ちゃんと閉めたよね?)
良平
良平
ん?珠莉、どうした?
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
なんでもないよ!
良平
良平
そうか?じゃあ、先に外出てるぞ!
明香里(あかり)
明香里(あかり)
ゆっくりでいいからね
信彦
信彦
じゃあ、お先に!


私はロッカーを恐る恐る開けると、そこには1枚の手紙があった。
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
誰からかな?



手紙には何も名前は書いてなかった。
ただ、表紙に

《K組 赤嶋珠莉 さんへ》

と、書かれているだけ……。

信彦
信彦
珠莉ちゃん!そろそろ校門閉まっちゃうよ!
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
あっ、ごめんごめん!今行きます!





一体、誰からだろう。
何の為に手紙なんかを書いてくれたんだろう。




家に着くと、私は急いで手紙の中身を読んだ。





《赤嶋珠莉さんへ》
急に手紙なんて書いてごめんな。
俺はI組“保住有哉”。知ってるかな?
隣のクラスで、学級委員長をやってるから、運営委員会で一緒のはずなんだけど…。
まぁ、そんなことは置いといて、今回は赤嶋さんに伝えたいことがあって、手紙を書いた。
明日の放課後、運営委員会あるでしょ?
その後、校門出ると夢見橋があるの知ってる?そこの橋の下に来てくれる?
そこで赤嶋さんに直接言いたいこと伝えるね。

最後まで読んでくれてありがとう。
また明日ね。 保住有哉。










(えっ……)
珠莉(じゅり)
珠莉(じゅり)
ええええええええええええええええええええええええええええええ!?

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