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第28話

22話
僕と若姫様が会ったのは若姫様がまだ抱かれてスヤスヤとしているような歳頃の時だった。


僕は妖怪としてダメダメ。
1人では戦えないし顔は怖いとは言えない。むしろ笑顔にさせてしまう。

人間を怖がらせる妖怪にとって最悪だった。
周りに馬鹿にされる日々…そんな時あの人が来た。
よォ…お前可愛い顔してんな
嬉しくも無い。
そんなこと
「あなたは…誰ですか?」
俺?
俺ァあれだ
この江戸妖怪の頭って所だ
「そのお偉い頭さんがどうしてこんな所に?」
何ってそりゃぁあれだ
「あれが多いですね」
すかうと!
そうすかうとだ!
「…は?」
この子は俺のガキで現妖怪なんだ!しかも半分人間!
妖怪として生きるにァちと生きずれぇと思わねぇか?
「はぁ…」
なんだこの人。
のらりくらりと…人の用事はお構い無しか?
でお前だ!
お前にこの子の手助けをして欲しいんだ!
「私は妖怪のはぐれ者…しかも1人では戦えない役立たず…それをお分かりで?」
あぁ分かってる
すんなり頷いた。
若干腹の立つ…
だからお前なんだよ
…?
こいつを守れとは言わねぇ 
手を貸してやってくれ
半分人間だから力も半分
だがどうだ?一体の妖怪の力を借りたらその力は1.5になるだろ?
お前にこいつの…桜の右腕になって欲しい
そう言ってその人はニカッと笑った。
人を安心させる。そんな笑い方だ
あぁ…この人は…
何となく、分かってしまった。
自分がこの男について行くこと。この男に惹かれたこと
この男は人を引きつける才能がある。
それだけじゃない。力も
そんな彼の事を見てみたいと思った。
そして手に抱えられてる小さな女子を僕と同じ目似合わせたくないと思った。
だから僕は手を取った。
すると赤子はキャイキャイと笑った。
まるで僕を歓迎してくれた様に。



ボロボロと目から涙があふれる。
今まで誰からもとうざけられて来た自分が認められた。そんな気がしたからだ。
今その小さな赤子は先代の後を継ぎ僕の前に立っている。
守る…僕が
彼女の右腕の僕が
彼女の”手助け”を僕はしたい。
その気持ちはいつしか違うものに変わって行った…
鬼龍(小鬼)
鬼龍(小鬼)
若姫様を傷つける奴ァ許さねぇ
これが僕の今の本音だ