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2021/09/03

第5話

Berlin



高等学校進級後、中等学校とは少し離れた都市部に移り住んだ。

中等校では、割と大人しめの子が多かったが、都市部ではさすが、お洒落な子、大人びた子、やんちゃな子、色んな子がいる。

俺は、今まで通りの生活をしていたが、たまにハメを外したい時がある。


他の子のように、学校でもオシャレをしたい。授業を抜け出したい。帰りに友達と買い物がしたい。




何をしていても、先生にも、「ジェヨンは真面目だからね。頼りにしているよ。」などと言われる。

俺が友達と一緒に少しいたずらをすると、友達はそこまで叱られないが、目立って俺ばかり非難され、「お前がそんなことをするなんて」「信頼していたのに」などと言われる。

しまいには、「ジェヨンはお前らと違って真面目なんだ。いたずらの仲間に巻き込むな。」などと言われる。



俺は、「良い子」であることに疲れていた。





みんな、俺をわかっていない。


そう思っていた高等校1年の夏、

MK
MK
ねねね!君ダンスやってるんだよね?俺も!!
MK
MK
こっそりさ、抜け出して、体育館行こうぜ!!


元気一杯のミンギュンという男に誘われて、俺は初めて授業を抜け出し、体育館でダンスの練習をした。


MK
MK
な!今日帰りWM通り行かね?
欲しいスニーカーがあって〜

WM通りは若者が集まる繁華街だ。

遅い時間帯は怪しいキャッチもいるため、夕方から夜にかけて、学生が通るのは禁止されている。

ミンギュンに確認すると、

MK
MK
大丈夫だよ〜俺体デカいし、だってジェヨンがいるじゃん!!
鍛えている俺の上腕二頭筋をペチペチと叩き、頬擦りをする。







MK
MK
なぁなぁ、絶対茶髪似合うから、一回変えてみようよ?

しつこく問いかけてくる。

MK
MK
俺、襟足切ろうと思って。行こうぜ〜。


強引にも誘われて…まぁ、着いて行った俺も俺だが。





MK
MK
な!言ったろ?めっちゃ似合ってるじゃん〜!

ミンギュンに褒められる。

たしかに…初めて見る茶髪姿の俺は、何だか都会らしく、一気に垢抜けたようだ。

MK
MK
んでさ、俺も一回染めたことあるんだけど、結構痛むよな?ど??

お前…俺に試させたのか??

聞いたらミンギュンが
MK
MK
あは〜、違うよ!本当に似合うと思って〜ん。

こいつ…!!


そんなことを話していると、担任に髪色を注意される。



「ジェヨン、お前どうした!不良になるつもりか!?全く、不真面目な…。」



他にも髪を染めている同級生はいっぱいいる。
が、担任は俺に向かってそう言った。



あぁ、まただ。

せっかく染めたけど、黒髪に戻さないといけないな。

今日帰る時に、




MK
MK
不良?不真面目?何でですかー?
他にも染めてる奴いるじゃないですか。
MK
MK
ジェヨンは、大丈夫っすよ。だって勉強も運動も出来るし。不真面目で勉強もしなくて髪染める奴とは違いますよー。
MK
MK
信用してくださいよ。ジェヨンはしちゃいけないことの区別くらいはつきますから、髪染めたって成績も落ちないし問題も起こさないです。俺と違ってね〜。

ミンギュンが、ウインクを送ってくれる。

全く、こいつは…。


WYATT
WYATT
まぁ、お前と授業を抜けたのは事実だけどな。
ミンギュンに耳打ちする。

MK
MK
あ〜それ忘れてたね!
じゃあ不真面目なのかな?
WYATT
WYATT
お前、さっきと言ってること違うじゃねーか!
俺らがじゃれ合ってると、担任が「ほどほどにな。」とその場を去る。


MK
MK
大丈夫〜。細かいことを気にすることないよ!ジェヨンの表面が変わっても、中身は変わらない。ジェヨンはジェヨンだもん。
MK
MK
ジェヨンは俺がハメを外したい時、一緒になってくれる。でしょ?
全く…このミンギュンという奴は…。
WYATT
WYATT
ふっ…俺も、バカやりたい時、お前じゃないと出来ねぇよ。








そして、1年の冬。


MK
MK
な。実は俺、宇宙探索隊になりたいんだよね。宇宙って夢のような世界じゃん?一回行ってみたいんだよ。
WYATT
WYATT
宇宙、ねぇ…。そういや冬の試験あるよな。
ミンギュンは、胸を張って答える。

MK
MK
へへん。実は俺、その試験受けまーす!!
WYATT
WYATT
まじかよ!受かりそうか?


最近放課後に呼ばれることが激減したので、裏で何やら勉強していたのは知っていた。

MK
MK
もちろん!大丈夫〜!

この自信。俺には無いものだ。

恥ずかしいから言わないが、みんなが持てるマインドではない。純粋に、このミンギュンという男はカッコいい。








最終試験の日。

夕方、ミンギュンから、
MK
MK
ごめん。落ちちゃった。

メールが届いた。



最終試験は、他の受講者からの評価も含まれる。

こいつは、またお人好しにも、他人に満点を付け、自分が落ちたのだ。




密かに、思う。


俺は、ミンギュンのポジティブ精神が羨ましくもあり、頼もしくもあり、

時に、周りを幸せにしたい一心で、自分が不幸になる立場を作ってしまうところがある。


俺は、もっとミンギュンと仲良くなりたい。


俺の人生観を変えるきっかけとなった、このミンギュンという男の、あらゆる力になりたい。


そう思った。




そうして、俺らが2年になり、日本国から来た特待生と、その子と同居する3年生の先輩。
そして、俺とミンギュン。



MK
MK
ね!一生のお願い!仲良いやつお前しかいないんだよ。お前と一緒に受けてるって思うと気が楽じゃん。お願いお願い!!


俺は、こいつが夢を叶える場面を見てみたい。

お人好しのこいつに、何か危機があれば、俺が救う。


U
U
お二人はどういう関係なんです?


俺は、こいつが火星に降り立つ第一人者になる場面を、見届けたい。

WYATT
WYATT
別に…友達。



俺は、ミンギュンにお願いをされ、一緒に宇宙探索試験を受けることとなった。