第81話

構ってよ
3,889
2021/05/06 11:33
(69話参照)

市川くんとさっちゃんがデートで泊まりに行くと知った時、どうしても2人が居ない家にいるのが嫌でりょうがと後輩の家に泊まった


家に戻るとこたの記憶が戻っていて、言葉ではあまり言わなかったけど、本当に安心した


三「きよちゃんの様子見てくる、薬とか何か欲しいもんあるかもしれないし」

そう言って他の3人をリビングに置いて2階に上がる


どっちの部屋やろ?
こたの部屋は汚いからきよちゃんの部屋かな…



はぁ
心配してたのに、きよちゃんは明らかにセックスしたんだなって感じの腰のやられ方


でも2人が完全に前の2人に戻ったならええか…



部屋を出ると市川くんとぶつかりそうになる

市川くんも心配で来たんや…



市川くんの腕を掴んできよちゃんの部屋から少し離れ、小声で話しかける


三「大丈夫やで、アッチで腰痛なだけ笑」

慶「あーね、お前気まず笑」
楽しそうにしてる

三「ほんまに心配して損したわ」



慶「でもニコニコしてんじゃん」

三「記憶戻って安心したから。イチャイチャしとって腹立つけど笑」

慶「…」

三「あ、別に変な意味やなくて…」

市川くんが何も言わないから言い訳みたいなこと言ってしまう



慶「…寂しかった?」


何に対して?
2人がイチャイチャしてたから?
市川くんがさっちゃんと泊まったから?


どっちでもいいや



三「うん、だから俺に5秒ちょうだい」


慶「…いいよ」


俺がすることなんて1つしかないで?

市川くん、どうせ分かってるやろ



俺は背伸びして市川くんの肩に手を置きキスをする

そのまま舌を入れると、市川くんの両手が俺の腰に回って

俺の舌を迎えて応えてくれる


三「んっ…」

すぐ近くにきよちゃん達がいる

ドアが開いたらバレる


そう思って堪えるけど、市川くんのキスが上手くてとろけそうや

市川くんは5秒経っても唇を離さない




さ「みなとー?」

さっちゃんの声と階段を上がる音

!!ヤバっ


俺は市川くんの顔もロクに見ず、急いでUターンして階段を降りはじめる


三「さっちゃん、きよちゃん腰痛やったで、こたのせいで」


さ「えー!それって、こたが攻めだったんだ!」

きよちゃん、ごめん

誤魔化すには話題性のある会話が必要やってん…



丈の長いシャツで良かった…

俺のモノが反応してたけど、デニムパンツとシャツで隠れて無事やった





その日の夜は、ゲームもせずにボーッと考えていた


俺が求めたから応えたの?

市川くんは何も言ってくれへん

…さっちゃんがいるから遊びなん?

このままでいいんかな



え、このままって

このままもっと進んだらセフレになる?

市川くんまさか、俺が欲求不満だと思ってる?

…俺の行動やったら勘違いされてもおかしくない





2日目にリビング集合時間より早めに行くと市川くんと2人きりになった


…みんなが集まる前に言わな


三「市川くん」
誰も居ないけど小声で呼ぶ


多分察したんやと思う
黙って顔を上げて俺を見る


三「あの…俺、セフレが欲しい訳じゃないから勘違いせんとってな」

俺が小声で話してるのに


慶「アハハハ!分かってるよ!」

普通に、いやむしろ大きな声で笑われる


三「ちょっと、声デカい!」

ささやくような声で怒る

なんなん、この人、調子狂うわ



三「分かってんならもうええわ」

市川くんの態度が何か気に入らない

ぶすっとして俺がスマホをいじり出すとドアが開く



小「おはよー」

眠そうにキッチンへ向かう


市川くんが俺の近くに移動してくる


…さすがに隣には座らんのやな


市川くんはこたの様子を伺いながら

慶「笑ってごめん、そんなの思ってなかったから」

小声で真面目な顔で言う




俺は声を出さず頷く




慶「俺はセフレに5秒もあげないよ」



思わず市川くんの顔を見てしまう


一瞬考えて、自分はセフレだと思われていない事が分かる



黙って頷く





三「セフレじゃないなら何?」





返事は返ってこなかった




それから市川くんと秘密を共有することはなくなった

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