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第56話

きよの戸惑い
小「うーん…もう思い出せなくてもいいかな」


清「何で?」

なるべく冷静に聞いてみた


小「みんな今の僕に一生懸命色々教えてくれてすごく優しいし、新しく覚えていけばいいかなって。みんなは今まで通り親しくしてくれてるから、僕がこの1年間を埋められたら問題ないし」



清「…そやな」

こたの言い分はよく分かる

忘れたことを思い出そうとしても、都合よく思い出せる訳やないし


苦しむなら忘れた過去は気にせず、今出来ることをやって追いついた方が早い



俺が今言葉を失ってるのは、完全に個人的なこと


今はこたが仕事に困らないようサポートする方が大事





小「そういえばこれさ」

こたは俺たちが寄りかかってるヨギボーを指さして


小「今日の動画でみなとが『きよはこれに乗ると怒る』って言ってたけど、僕は自分の物のように寝転がってたけど大丈夫なの?」




…何て言おう、本当の事言うとおかしな話になるよな


清「あー、こたの物でもあるから。俺が買う時にこたが『半分出すから僕も使う』って言ったんよ」


小「そうなの?やったー!使い放題だ」

こたは疑うことなく喜んでる



小「じゃあ、今日はここで寝ようかな!」



え!

清「いや、自分の部屋で寝ろや、ハードスケジュールなんやからベッドで寝るんが1番やで!」


小「この姿勢が落ち着くから1人で寝るより眠れるよ」


この姿勢って…それは俺も含まれてるん?

これで一晩過ごすのは無理!



清「戻れって。俺も疲れたし」



こたが振り返ってじーっと俺を見る

いや、振り返ったら近い近い!


小「僕が大変だからって、みんな優しくしてくれてる!きよは1番に僕のこと甘やかしてくれてもいいはずなのに!」




清「こた…何か…こたが言いそうな事言うんやな」


小「僕もこただからね笑」
「 色々過去のもの見たけど、僕が思ってるより今は距離が近かったから。きよがそう言うなら僕の考えは正しかったってことだね笑」


清「あ…そやな」

墓穴掘った感なんなん



小「だからここで寝るの!僕のヨギボーなんだからきよに拒否権ありませーん」



あ、俺が変な嘘つくからおかしなことになった…






こたは一旦部屋に戻り、寝る準備をしてから再び俺の部屋に来た



清「こたは知らんやろ、俺の部屋にはここに寝床があんねん!」

俺は押し入れを開けて入り込む



小「何それ!ドラえもんみたい!」

こたは興味津々な様子で中を覗き込む



清「今日はお前のヨギボーやから、こたはそっちで寝てええよ、ソファーもベッドになるし」


小「え、やだよ!僕も押し入れで寝る!」

小「のび太くんー僕もここで寝るからもっと奥に行ってよー全くのび太くんは~」

こたがドラえもんの真似をしながらグイグイ俺を奥に押す



清「狭いってー!じゃ、俺がヨギボーで寝たるわ」

起き上がろうとするが、こたが布団ごと俺を押さえ込む



小「狭いんだから暴れないでよ!」

いや、こたのせいで狭いんやって!



あんまりムキになっても怪しいので、俺はこたと一緒に押し入れで寝ることにした




何か不思議な感じやな…


こたと付き合うことにした時は、こたを泣かせて怒らせてしまったからゆっくり考える時間がなくて、一晩で考えて決めたんやったな…


今は振りだしに戻ったから、ゆっくり考える時間はいくらでもあるんやけど…





今は無邪気に眠るこたを見守るしかないんやろうな