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第73話

疑う人たち
恋人がいるからって安心してたら

今日も優しかったからって安心してたら

些細な変化に気づかない

気づいてから思い当たる節を見つけたんだけど、どうしたらいい?




今日は夜まで忙しかったから、みんな家に帰ると次々とお風呂に入っていく


みなととリビングで順番待ち



三「あ、LINEきた。ここに居るのに」

みなとはスマホをポケットにしまうとすぐにお風呂に行ってしまった



そうだ、部屋に郵便物置いたまま確認してなかったな…


まだみなとが行ったばかりで時間あるし、見てこようかな


リビングを出ようとすると、ドアの一部の細いすりガラスからみなとの横顔が見える



お風呂から出たばかりの、その人の髪にそっと触れる


何か言ってるけど小声なんだろう、聞こえない


その人もゆっくりと自分の髪に手を持っていく


みなとの手にぶつかり



その手をそっと掴んで



きゅっと握る



多分一瞬くらいに短かったと思う



2人の横顔は真剣で



何でそんな表情をしているのか分からない




見たもの全て短時間の出来事だったのに



見てはいけないものを見た確信がある



2人が向きを変えて動き出すのが分かり、急いでソファーに戻る


リビングには誰もこなかっけど、頭の中はさっきの事でいっぱいだった



ちょっと手を握っただけ



ただそれだけなのに





ガチャ

突然の音に驚いて顔を上げる



清「何びっくりしてんの笑」


?「あ、ボーッとしてたから笑 こたと一緒に寝るの?」


清「何でそんな事聞くん?笑」


笑って答えてくれない



ガチャ
三「お風呂どーぞー」



みなとがお風呂から出てくるってことは、大分ソファーで考えていたんだな…






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後で行くよ、と声を掛けた時はドアをノックすることはない

本当は礼儀として必要なんだろうけど…



だけど今日は約束してなかったからドアをノックするつもりだった


ノックしなかったのは、呻くような声が聞こえたから


なに?…誰かいる


思わずドアに触れないようへばりついて中を伺おうと聞き耳を立ててしまう


誰か泣いてる?


清「やっぱり良くないやん」

きよの声が聞こえる




泣いているせいか、相手の声が誰か分からないし、聞き取れない


清「どうしたらいいか分からへん…」

困っているような、戸惑っているような声



会話が気になる…


きよが何か言ってるけど、さっきよりトーンが落ちて聞こえない



なにこれ?何の話?

姿勢は保ったまま考える



不祥事?
何かそれらしいこと考えようとするけど



浮気の2文字しか浮かばない僕の脳みそどうにかして


だって、何か深刻そうなのにきよの声がどことなく優しいから




でも、きよは僕とイチャイチャしてくれてるし


確かに最近忙しいのもあってえっちはしてないけど、でもきよがテンション高くて笑ってる時が増えたと思うし…



三「こたが~~…」

みなとだ!

僕の話をしてる?聞き取れない…



清「ちょ、ちょっと!」

きよの言葉が聞こえて思わずドアを開ける




清「!」


驚いたきよの顔が僕を見上げている



小「…みなと、何してんの?」


みなとはすぐに起き上がり
三「ふざけてただけ、何でもないよほん…」


僕はみなとの言葉を遮る

小「何でもない?泣きながらきよに覆いかぶさって何が何でもないの?」

誰の言葉も受け付けないかのように続けて喋る

小「みなとは自分で可愛いの分かってるんだろうけど、恋人がいる人にそういうの止めてくれない?あざとくしてれば引っかかると思ってるの?」


清「こた、違うから」



小「何か間違ってる?」



きよが一瞬息を飲むのが聞こえた