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第82話

別れ
夜、YouTube撮影が終わるとリビングでそれぞれがスマホをいじる


三「あ、この店ってりょうがが美味しいって言ってたとこやんな?」

俺はスマホをりょうがに見せる


さ「えーどこ?」

三「ここ、お洒落やろ?」

涼「そうそう、ちょっといい値段するけどお洒落で美味しいよ」

小「美味しそうだけどあんまりお洒落だと行きづらいかも」

さ「えっ美味しそうー!お洒落!行きたい!」



慶「さつき、明日地元帰る前に寄る?」


はい?


さ「え!いいの?行きたい!」


清「…」


は?
俺が見てた店、さっちゃんを誘うって何なん?
ありえへん


三「えー、俺がりょうがと行こうと思ってたのに…」

悔しくてつい言ってしまう


小「4人で行けば?」

清「…」
三「…」

それはない、それはないで、こたろうくん


慶「明日は2人で行く」


…あっそ


小「ウヒョウヒョ!市川くんデートしたいんだね笑」

清「…」
三「…」

さっきからこた、喧嘩売ってんの?
知らないからしゃーないけど、いちいちグサグサくるわ


涼「みなと、ハンバーグの方は?撮影の時、絶対美味しいやつ、って言ってたじゃん」


三「うん!絶対明日行く!」



俺って何なの?

そう聞いた途端に何も無しって…キツすぎる

やっぱりさっちゃんがいいんや…

さっちゃんも市川くんとの写真をSNSに載せてけいさつアピしてたし







翌日


ピコン

慶『遅い時間に悪いけどリビング集合できる?』

小「きよ、グループLINE」

清「うん…行くか」

市川くん今帰ったのかな?
きよと一緒にリビングへ向かう




みんなほぼ同時にリビングに集まる


慶「遅くにごめんね、早い方がいいと思って」


慶「…俺、さつきと別れた」


小「ええっ!」

声を出したのが自分だけで、僕の声だけ虚しくリビングに響く

でも右隣を見るとりょうがも、奥のみなとも驚いてる



慶「それで…明後日さつきがここに戻ってくるか分からない」



リビングが静まりかえる


涼「それって傷心でここに戻れないって事?」


沈黙の後



慶「俺がみなとの事を好きだから」


小「ええっ!」

また僕の声だけが響く

今度は左隣のきよを見る
きよは真っ直ぐ市川くんを見つめた後、小さくため息をついた


…きよ、知ってたんだ
だから最近みなとの相談にのってたのかな



みなとを見ると、市川くんを見つめた後、下を向いてしまう


慶「さつきに、別れた事は俺から報告しとくよう頼まれたから」


涼「市川くん、みなとと付き合うの?さっちゃんが戻ってこれないかもしれないのに」


小「え、待って、みなとは?みなとは市川くんが好きなの?」

僕が聞くと




三「好き…」

みなとは泣きそうな声で下を向いたまま答える


え…どういう事になっちゃってるの!?

修羅場必然じゃん


清「さっちゃんが戻りにくいと思ってるんやったら、ここに戻って一緒に仕事できる環境を作らないと…グループが崩壊するよ」


グループの話をされて我に返る

そうだよ、さっちゃんがいないなんて考えられないし、僕たちどうなっちゃうの!?


涼「…戻ってこなかったらマズイじゃん」
りょうがが呟く


慶「こんな事になってごめん。俺にできることはちゃんとフォローしていくつもりだから」


涼「ねぇ市川くん、浮気したって事?」

被せ気味にりょうがが聞くと


市川くんが口を開くより先にみなとが発する


三「りょうが、違う。俺が好きになっちゃって我慢出来なかった」


慶「俺が悪いよ、さつきと付き合ってるのにみなとに惹かれたから」



涼「最低じゃん、家の中で浮気って」


え、え、ちょっと、揉めてる…



清「りょうが」

きよが静かに牽制する



慶「ダメだと思って、さつきを大切にしなきゃと思ってたけど…気持ちに嘘はつけなかった、ごめん」


涼「なんでみなとの事言ったの?性格の不一致で別れて、暫く経ってからみなとと付き合えばまだ傷付かなかったと思うけど」


慶「別れ話をしたら、みなとの事好きなんでしょ、って言われたから…嘘はつけないよ」


清「さっちゃん、気づいてたの?」

きよが身を乗り出して驚いてる


慶「廊下に2人でいる所を見たらしくて…雰囲気で気付いた、って言われた」


メンバーがただ2人でいただけで気付くってどんな雰囲気だったの?


僕だったら、見ただけで関係性が分かっちゃうような『きよと誰かの場面』に遭遇したら狂いそうなんだけど…



涼「とにかく、2人が付き合うのは待ってよ、2人で居るのも今は止めて」


慶「分かった」


清「みなともええな?」


三「うん」


小「僕、さっちゃんに遊びのお誘いとかご飯の話とかしてみるよ」


慶「ごめん、ホントに。俺も連絡してみる」


涼「市川くんはやめなよ、俺がフォローするから」


慶「…分かった、お願い」