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第83話

約束の時間は過ぎた
小「きよ、知ってたんだよね?」


リビングからきよの部屋に戻って聞く



清「うん…」


ヨギボーにぐでーっと力なく寝転ぶきよ


清「最近個人的な会話はないって聞いてたから、市川くんが考え直したんかと思ってた」


小「市川くんがみなとの事好きなんて気づかなかった…さっちゃんと仲良くしてたのに」


清「分からんことなんていっぱいあるから不安になるんよ、こたも証拠が欲しいって言ったやん?周りから見たら幸せそうでも当人は悩むこともあるやろうし」



この前、てっきりきよにアピールしてんのかと思ってみなとに感情のまま怒ってしまったけど、

『あざとくすれば引っかかると思ってるの?』

『家でそういうのホントにやめて』


グサッときただろうな



小「さっちゃん…戻ってこなかったらどうしよう」


清「今日はもう遅いから明日連絡しよ、出来ることやろう」


小「さっちゃんのことを思うと市川くんたちのこと応援できないよ…」


みんな大好きだけど、浮気されて悲しんでる人がいるのに2人を応援するのはダメな気がする


小「こうやって毎日一緒にいるのに…気づかない内に人の心が変わるなんて怖い」


清「おいで」


きよの胸に抱かれる
きよが頭を撫でてくれる



小「きよがおかしな事言い出した気持ちが分かる。きよのことも不安になっちゃいそうだし、これからのグループのことも心配」


清「毎日不安な顔されても困るで笑」

小「録画が支えになると思ったけど今のきよじゃないし」


清「…録画?」

小「目隠しさせた時に撮った。でも今のきよの気持ちはそれじゃ分からないけどね」

清「じゃあ消せよ」

小「やだよ、あんな抜ける動画ないよ、見る?」


適当に早送りして再生すると、目隠し拘束されたきよが喘いでいる

小「ヤバいしょ?」

清「ヤバすぎ!」
録音て言ったやん、と言いながらきよが適当に早送りする


再生されると僕がきよに咥えてもらってるとこだった

自分が気持ち良さそうにしてる画はちょっと恥ずかしいけど咥えてるきよの姿は最高


清「…これ、俺にもデータちょうだい」


小「変態じゃん」


やっぱり録画は僕のテンションあげてくれる大切なデータだ…




小「そういえば、あの時僕のこと殺そうと思ったの?口と鼻塞がれたら人は死んじゃうんだよ?」


清「…どこまで苦しんだら俺を手放すのかな、って思って…上手く言えんけど」


小「きよってたまに壊れるよね」



その日はきよの腕の中で眠った

珍しくきよが言った「愛してる」の言葉も一緒に抱えて






さっちゃんが帰ってくるはずの日、東京はザーザー降りの雨になった


僕は13時にはリビングにいた

あと1時間…

さっちゃん…


約束した訳じゃないけど、みんな早めに集合した


いつもはTikTok撮ったりしてるけど、今日はみんな静かにスマホをいじってる


雨の音だけが激しくて気が急かされる



みなとはソファーの端、みんなから離れたとこでスマホも見ずにボーッとしてる


小「みなと、大丈夫?」

みなとのとこに行って小声で話しかける

みなとは頷いたか分からないくらいの頷きをするだけで、何も言わない


清「こたろう」

呼ばれて戻る

きよは隣に座った僕の背中をポンポンしてくれる




14時

…さっちゃんは戻ってこなかった

公共交通機関も問題ない

どうしよう…本当に帰ってこないなんて



慶「俺、電話してみる」

涼「俺がするよ」

三「待って!俺に連絡させて」



ガチャ

遠くで音がした

小「さっちゃん!?」

僕は玄関に走り出す




小「さっちゃん!」
涼「さっちゃん!」
清「それ…どうしたん!?」

さっちゃんはずぶ濡れだった


さ「猫が…こんな雨なのにダンボールで捨てられてて、箱に水も溜まってたし可哀想だから水を捨てて傘あげちゃった」

一瞬でずぶ濡れになっちゃった、と笑う


滴り落ちる水滴が涙に見えて、笑ってるのに泣いてるのかと錯覚してしまいそう



小「さっちゃん!」
僕はさっちゃんに抱きつく

さ「え!こた、濡れちゃうって!」

小「待ってた、僕待ってたよ!」

涼「戻ってきてくれて良かった」



さ「みんなが鬼のように連絡くれるから笑」



慶「さつき…とりあえず着替えろ、風邪引くよ」


さ「うん…ちゃんと話したの?」


慶「…さつきがちゃんとここで生活できる方が優先だから」


涼「とりあえずこっち!」

りょうがが2人の間に入り、さっちゃんを浴室へ引っ張る



戻ってきてくれたー!

あとは…まだ何も喋っていないみなとをチラッと見る