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第77話

市川くんのキス
やっぱり拒否されちゃった


ハグしてくれて嬉しい気持ちと
キスしてくれなくて落ち込む気持ち

ぐるぐる回ってる



言わなきゃ良かった
ハグで幸せな気持ちを保っておけば良かった



それでも体に残る市川くんの感触が嬉しくて、何とも言えない気持ちで眠りについた





翌日になると少し冷静になって、俺の気持ちバレちゃったよな、と思うようになった

市川くんは勘がいい

前にキスした時は一方的にゲームのような流れでしちゃったから、おふざけで通そうと思って普段通りを装ったけど、考えてみればプライベートで唇にキスなんてする訳ないんやから

そう思うと、どう接したらいいか分かんない



いつも通りにしてたつもりだけど、レッスンの合間にすっと俺の横に来て


慶「俺がくると下向くね」




三「あ…ごめん」


無意識だったけど、下向いてたらしい

市川くんはそれ以上何も言わなくて、俺もそれ以上何も言えなくて


りょうがとさっちゃんが来て、2人の会話は終わった



普通に接するってムズい…

顔見ると、また拒否されるって分かっていても甘えたくなってしまう


市川くんがあんな風に優しくハグしてくれたからやで

アホやから懲りずに期待してしまうやろ




動画やから、と思って撮影中に市川くんを見ても市川くんはこっちを見てくれない


後日公開された動画を見ると、2人のタイミングが全く合ってなくて1人で苦笑いした





ピコン

清『ゲームしとるから部屋おいでー』

LINEで誘われてきよちゃんの部屋に行くと市川くんがいた


ゲームしてれば余計なこと考えなくて済む




三「次、市川くんときよちゃん」

コントローラーを置いて水を飲む

あれから日が経って、会話だけはいつも通りに出来ている

笑って楽しく過ごせてちょっと安心




小「おー!やってんねー」

こたが入ってくる

当然のようにきよちゃんの横に座って、ピッタリとくっつく


ええなぁ…

そう思っていたら、市川くんと目が合う


羨ましそうに見てたのバレちゃったやん




それから1時間ほどゲームして市川くんと俺は部屋を出た


わざとゆっくり階段を降りていると、市川くんが振り向く


慶「何で俺の顔見ないの?」


な、何でって気まずいからやろ!

そんなんどう答えたらええの?



慶「何か段々腹立ってくるんだけど」

三「え、いや、そんなんちゃうから」

慌てて市川くんの顔を見る



三「怒らんといて、見てるで」

慶「じゃあ見とけよ」

え?




市川くんが階段を上がってくる

目が合ったまま

近づいてくる



1段下で止まるけど、もう顔が間近にある

見とけって、こういう事?
俺、からかわれてる?

この前拒否られたからキスされる事はないやろうし

恥ずかしくて目を逸らしたら笑われるんかな…


市川くんの顔が近づいてくる


三「え、ちょ、市川くん」

我慢出来なくて思わず顔を逸らすと


市川くんの細くて長い指が俺の顎を掴んで




俺たちはキスをしていた



市川くんの唇が離れても何も言えなかった


慶「ちゃんと見ろよ」

そう言って市川くんは階段を降りていった。




え、え…なに?

状況が把握出来ない



市川くん、俺にキスした…よな

なんで?

どういうこと?




…俺、期待しちゃうで?



翌日、リビングに集合時間より早く行くと市川くんがきよちゃんと話をしてた


三「おはよー」

きよちゃんが挨拶してくれた後で市川くんもおはようと言ってくれる


…勇気を出して市川くんの顔を見る



市川くんは爽やかな笑顔だった


その顔からはやっぱり何も伺えなくて、昨日のことが夢のようだったけど、ちゃんと顔見れたからいいか


さ「おはよーございます!」

清「おはよ!今日は早いやん」

さ「3日ぶりの東京だから笑」

さっちゃんは大学の関係でたまに地元に戻る


居ない間にキスしてたのが気まずいけど、いつものようにニコニコと笑顔を振りまくさっちゃんが眩しい

市川くんはあの笑顔が好きなんだろうな…

俺は顔を合わせればうるさくして子供みたいやし…



さっちゃんがいる時、市川くんは部屋に籠る時がある

それは当然だ



遅い時間までゲームしてて、お風呂入って寝ようと部屋を出ると、市川くんの部屋から2人が出てくる


さ「みなと、今からお風呂?」

三「うん、ゲームに夢中になってた笑」

市川くんの方をチラッと見ると、さすがにちょっと気まずそうにしてる



顔が歪みそうで慌てて風呂場へ行く