第90話

ニジュウナナワ "少しだけ。"
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2020/06/01 13:38
あなたside






私は、息を飲みゆっくり優しく話した。










y o u
y o u
テヒョン。ごめん…
y o u
y o u
私は幸せになってはいけないの。
y o u
y o u
私なんかを好きになってくれてありがとう。
y o u
y o u
私も大好きでした。
キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
え…
キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
僕のこと好きだったの?
y o u
y o u
うん。気づくのが遅かったみたい。









テヒョン。辛い顔しないで。


















ごめんね…
















テヒョンには幸せになってもらいたい。



















私にはこうするしかなかったんだ。
















キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
あなた。なんで幸せになってはいけないの?
y o u
y o u
私は、多くの人を傷つけてきた。そんな私が幸せになってはダメだと思うの。









テヒョンは下を向いた。

















y o u
y o u
テヒョン。ホントにごめん。









そう言うと、テヒョンは上を向き涙を流した。
キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
ハァ。泣きたくなかったのにな……
y o u
y o u
テヒョン…泣かないでよ…
キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
あなた大好きだったッ。ありがとうッ。














子供みたいに泣いているテヒョンを見ると胸が痛くなった。

















そして、気づいたら私はテヒョンを抱きしめていた。



















私が慌てて離れようとすると。









キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
後、少しだけでいいからこのままでいてッ。
y o u
y o u
テヒョン…











テヒョンは、私の腕の中でも泣きまくった。






















そして離れた時、私の頬をつまみいつものテヒョンの笑顔で言ってきた。





















キ ム テ ヒ ョ ン
キ ム テ ヒ ョ ン
あなた。幸せになれよッ!










そう言ってテヒョンは走って行ってしまった。


















まだ、私の服にはテヒョンの温もりたげが残っていた。




















私は、そこで気づいた。




















y o u
y o u
私もテヒョンのこと好きだった。















そう呟き、駅の方へ1人寂しく向かった。

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