あなたside
私は、息を飲みゆっくり優しく話した。
テヒョン。辛い顔しないで。
ごめんね…
テヒョンには幸せになってもらいたい。
私にはこうするしかなかったんだ。
テヒョンは下を向いた。
そう言うと、テヒョンは上を向き涙を流した。
子供みたいに泣いているテヒョンを見ると胸が痛くなった。
そして、気づいたら私はテヒョンを抱きしめていた。
私が慌てて離れようとすると。
テヒョンは、私の腕の中でも泣きまくった。
そして離れた時、私の頬をつまみいつものテヒョンの笑顔で言ってきた。
そう言ってテヒョンは走って行ってしまった。
まだ、私の服にはテヒョンの温もりたげが残っていた。
私は、そこで気づいた。
そう呟き、駅の方へ1人寂しく向かった。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。