〈あなたside〉
今日は浸からんからな〜。
って言いながらお風呂に入っていった龍友
ご飯を作る為にキッチンに行って
材料を出してたら
まただ、、、
めまいが酷い。
さっきよりも早く収まって
最近忙しくて寝る時間もあんまり無いもんな〜
なんて思いながら料理を作りだす
しばらくしてから
いぇーい!!って子供みたいにはしゃぐ龍友、笑
出来上がってから、机に運んでいく
既に龍友は座ってて笑笑
二人で手を合わせて
いただきます!
って、まるで幼稚園児みたいに、笑
ズキッ
痛い、、、、
まただ、。
どんどん痛みが鈍くなっていって
頭を抑えてたら
必死に取り繕うけど
いつも、龍友には敵わないな〜、、
素直にありがとう。
って返して
ご飯食べてすぐだけどベッドに横になって
治れ治れ。って念じる
しばらくすると、
今までのが嘘だったみたいに痛みが無くなる
ベッドに横になりながら
この頭の痛みの原因。
なんで急に。
とか色々考えちゃって、
いやいや、そんなわけないよ。
頭痛だけだし。大丈夫大丈夫。
しかも、今すごくお仕事が順調で
頑張らなきゃいけない時期なのに、風邪なんて引いてられないよね。
とか思いつつも、
病気だったらどうしよう。
死んじゃったらどうしよう。
って、ただでさえネガティブ思考の私は
部屋が暗いせいかもっとネガティブになっていく
お皿を洗っている音がする方に近付いて
覗くと、龍友の背中
死なないよね。私。
龍友とバイバイとか無理だよ。
そんなこと考えてたら
体が動いて後ろから龍友にハグする
"死ぬわけじゃないんやから"
って龍友の言葉に
私の心はどれだけ救われたかな
そうだよね。大丈夫だよね。
って気持ちにさせてくれる
きっと、大丈夫
そう思ってたのにね
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!