前の話
一覧へ
次の話

第3話

昼休み
474
2018/11/10 23:08


午前の授業が終わり昼休みがやってきた。
私は教室で1人お弁当を広げようとしていたら、





翔)教室で食べるの?



あなた)うん。そのつもりだけど
((どうせ友達なんて作る気もないし、誘って貰おうとか思ってもいない。






最近の自分は転校していく事に、友達を作るという行為をしなくなっていた。そして、それと同時に寂しい、嬉しいという感情さえ無くなっている様な気がしていた。






翔)もし、良かったらだけど一緒に食べない?



あなた)・・・・・・。んひょっ!!!!




思わずビックリして自分でも出した事のない声が漏れてしまった。





((男子に誘われるのは久しぶりだな…。もしかしてだけど…、二人っきり…、??





翔)おお、凄い反応だね(笑)いやさ、いつもはサッサー部の奴らと屋上で食べてるんだけど、一緒にどうかなって。新しいマネージャー紹介もかねてね。




あなた)あぁ〜…。(((ですよね〜…(苦笑い)





翔)ん?どうかした?





あなた)あ!いや、なんでもない!私で良ければ一緒に食べよう!





翔)やった!じゃあ、行こっか!




あなた)うん!





その後は屋上でサッカー部のマネージャーとして紹介された。サッカー部のみんなは快く私を受け入れてくれた。とくに部長の松岡くんは、部員20人の弱小サッカー部だと他校から言われ、「俺たちはそのイメージを払拭したいっ!」という事を熱く語ってくれた。こんな私でも優しく接してくれた。







でも、その優しさが私の胸には針としてチクチクと突き刺さった。
また私はこの場から居なくなってしまうかもしれないのに、……と、頭をよぎった。














つづく。

プリ小説オーディオドラマ