第6話

🗝
315
2023/04/04 06:00





コンコン、とノックの音がした。




あなた
………どーぞ






入ってきたのはリヴァイだった。





リヴァイ
起きてたか。体調は?
あなた
ん……全身が痛いこと以外は大丈夫
リヴァイ
それは大丈夫じゃねえだろ……
リヴァイ
相変わらずきたねえな。この部屋
あなた
……うるさい
リヴァイ
あの絵の周りとこっちとで、雲泥の差が有んじゃねえか






あの絵、と言われた方を見る。





そこには、夢の世界の絵があった。




あなた
ね、リヴァイ
リヴァイ
あ?
あなた
ちょっと話聞いてくんない?








リヴァイ
そうか……つまりお前が言いてえのは、夢の世界で現実の巨人が作られてて、自分もそれに加担した。と
あなた
うん。
あなた
……ごめんなさい
リヴァイ
ハア……てめえは確かに沢山の人間を殺す手伝いをしたのかもしれねえ
リヴァイ
けど、それは手前のせいじゃねえ
あなた
……?
リヴァイ
知ってたらお前はそんなことしねえ
リヴァイ
それに、お前はそれ以上の沢山の人間を救ったんだ
リヴァイ
お前が作ったのはほんの一二体だろ。その友達のほうがたくさん殺してる
あなた
それは……
リヴァイ
……窓の外見てみろ
あなた





窓の外には配給を待っている人たちがいた。





リヴァイ
アイツらは、お前が居なかったら死んでたはずのやつらだ
あなた
リヴァイ
誇れ。お前が救ったやつらは、お前に感謝してる
リヴァイ
その気持ちを受け取ってやれ
あなた
………うん……うん……




リヴァイが濡れた頬を拭ってくれた。






あたしはその手の冷たさを、忘れることはないだろう。






あなた
ありがとお……リヴァイ……










短くてごめんなさい!





プリ小説オーディオドラマ