第13話

総代の威厳(2)
235
2025/03/30 00:21 更新



  梅宮さんのあとについて行くと


  ある部屋の前で足を止めた


(なまえ)
あなた
(ここって…放送室!?)
梅宮 一
梅宮 一
 ははっ大丈夫だって( ^ᵕ^) 



  梅宮さんは笑いながら

  驚いている私の手を引いて

  中へ入っていった






柊登馬
柊登馬
 おせーぞ梅宮っ!!…って 
柊登馬
柊登馬
 お前…あなた、だったか? 
(なまえ)
あなた
 …あっあの時の…!! 



  東風商店街にいた、  

  怖そうだけど優しい先輩だ!!


  ……え、なんでいるの?


柊登馬
柊登馬
 なに連れてきてんだよ… 
梅宮 一
梅宮 一
 屋上にいたからさ!ついでに? 
柊登馬
柊登馬
 ついでに?ッじゃねーよ!! 

(なまえ)
あなた
(けっケンカ!?圧が怖いよ…) 


  背が高い2人のケンカは怖すぎるって

  私がいないところでやってくれ…

 
柊登馬
柊登馬
 …なあ梅宮、こいつにちゃんと 
 自分が誰か伝えたか?
梅宮 一
梅宮 一
 おう!梅宮一って言ったぞ! 
柊登馬
柊登馬
 そっちじゃねーよ… 
(なまえ)
あなた
 ? 


  なんだ、なんの話だ…

  
梅宮 一
梅宮 一
 あっオレが"総代"ってこと? 
(なまえ)
あなた
 … 

(なまえ)
あなた
 ええっ!!??!? 


  私の声が狭い放送室に響き渡った

  その声に、梅宮さんと彼は肩を揺らした



  
梅宮 一
梅宮 一
 うおっ!?びっくりしたー 
柊登馬
柊登馬
 言ってねぇじゃねえか! 
(なまえ)
あなた
 と、とととんだご無礼を…!! 


  それじゃやっぱ屋上は縄張り…!?

  無断で入った私は…ボウフウリン出禁…!?


(なまえ)
あなた
 は、腹を切って償いますぅ… 
柊登馬
柊登馬
 は、腹?なんでそーなんだよ… 
梅宮 一
梅宮 一
 そんなことより放送すんだろー? 
 さっさと始めよーぜ!
梅宮 一
梅宮 一
 ええっと…どこだっけなー  


  梅宮さんは放送の機械をいじりながら

  鼻声で準備している


(なまえ)
あなた
 ……わっ、…っ…あぁ… 
柊登馬
柊登馬
 落ち着けあなた… 
柊登馬
柊登馬
 梅宮はそんなこと気にしねえから 
(なまえ)
あなた
 私が気にしますよぉ… 


  
  先輩は私の背中を宥めるように


  優しく叩いてくれた


  そのおかげで少しずつ呼吸を正した


(なまえ)
あなた
(先輩優しい…って)
(なまえ)
あなた
(私この人の名前知らない…)

(なまえ)
あなた
 あの… 
柊登馬
柊登馬
 ん?どうした? 
(なまえ)
あなた
 失礼ですが、お名前は…? 
柊登馬
柊登馬
 そっか言ってなかったな 
 
柊登馬
柊登馬
 オレは柊登馬だ、よろしくな 
(なまえ)
あなた
 柊さんですね、こちらこそ 
 よろしくお願いします  


  会話が終わると、梅宮さんが放送を始めた

梅宮 一
梅宮 一
 【♪】あーあー、あいうえお 
 いうえあお、うえおあい  
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】えーっとどこのスイッチ押せばいいの? 
柊登馬
柊登馬
 ばか、もう入ってる! 


  機械を指差しながら私たちに聞いた


  いや、もう入ってますから…

柊登馬
柊登馬
 さっさとしゃべれ!困惑するぞ! 
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】えっもう入ってんの!? 
 言ってよーもー
柊登馬
柊登馬
 【♪】言ったろ!! 


  あぁ…柊さんのツッコミが入っちゃった…

  
  グダグダだよもう…

梅宮 一
梅宮 一
 すぅぅぅぅ……… 



  
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】 
   諸君!!入学おめでとーぅ!!  



(なまえ)
あなた
 【♪】フェッ!!!  
柊登馬
柊登馬
 【♪】おいあなた!?大丈夫か!? 



  梅宮さんのバカでかい声に


  脳が揺れて、バランスを崩してしまった



  そんな私の腕を、柊さんが引っ張ってくれて

  なんとか体勢を直した


柊登馬
柊登馬
 【♪】バッカ声でけーよ
 普通でいいんだよ!!   
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】え゙え゙ん!?
 だって最初のあいさつだし… 
柊登馬
柊登馬
 【♪】ただでさえ地声がでけーのに
 学校の外からも苦情がくるぞ!?  


  この人たち放送室で漫才やってる?


  そして梅宮さん声デカすぎでしょ…



  
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】ん゙ん゙、んじゃまぁ気を取りなおして… 

梅宮 一
梅宮 一
 【♪】ボウフウリン総代、梅宮一だ 



梅宮 一
梅宮 一
 【♪】えー… 

梅宮 一
梅宮 一
【♪】ごめん言うことわすれちった… 
梅宮 一
梅宮 一
 ああ、そうだ 
梅宮 一
梅宮 一
 お前らぁ青春しろよ?青春!! 
(なまえ)
あなた
(青春て…)
柊登馬
柊登馬
 (  ⩌⌯⩌)イライラ…  

 
  にこにことしながら話している梅宮さんを横目に


 柊さんは凄い顔でお腹をさすっている


梅宮 一
梅宮 一
【♪】せっかく高校へ来たんだからな! 
梅宮 一
梅宮 一
【♪】たくさん思い出作って 
 有意義にすごせよ!
梅宮 一
梅宮 一
【♪】海とか山とか行くのもいいな! 
 ちなみにオレは海派だ!
梅宮 一
梅宮 一
 よっしゃあ今年の夏は
 海行こうぜ!かき氷食おうぜ!! 


  放送しなきゃいけない内容が


  何一つないよ梅宮さん…?


梅宮 一
梅宮 一
 【♪】あー、つい癖でみんなでとか 
  言っちゃったけど…

梅宮 一
梅宮 一
 【♪】これだけ人数があつまれば 
  合わねーやつもいるだろうし
  これからも色々あるだろう  
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】ま!さすがに初日から 
梅宮 一
梅宮 一
 【♪】殴り合いのケンカは 
  ないと思うけどな!  
(なまえ)
あなた
(桜君やってそー…)


梅宮 一
梅宮 一
 【♪】仲良くしろとは言わないけど 
  うまくやんなさいね
柊登馬
柊登馬
 おいさっさと本題入れ 
(なまえ)
あなた
(やっぱそうですよね)
梅宮 一
梅宮 一
 そうだったそうだった! 

梅宮 一
梅宮 一
【♪】まぁそれでだな…
 これだけは言っとかねーとな 
(なまえ)
あなた
 ! 



  梅宮さんの声色が少し変わった


  その声に私は少しだけ肩を強張らせた

梅宮 一
梅宮 一
【♪】お前ら… 




梅宮 一
梅宮 一
【♪】街を守れ 


梅宮 一
梅宮 一
【♪】オレたちが貰った名前は 
梅宮 一
梅宮 一
【♪】防風"鈴" 
梅宮 一
梅宮 一
【♪】その名に違わず
 人を、物を、思いを  
梅宮 一
梅宮 一
【♪】大切なものを守れ 

梅宮 一
梅宮 一
【♪】それがここの、唯一のルールだ 
(なまえ)
あなた
(…かっこいい)


  梅宮さんのこと…


  ほんの少しだけ分かった気がする



  私に対する行動や笑顔は心に光を与え


  梅宮さんの声は、どこか安心する…



(なまえ)
あなた
(この人がてっぺんで良かった…)

(なまえ)
あなた
(……でも…)

(なまえ)
あなた
(桜君のことも私は応援したい…)

梅宮 一
梅宮 一
 なのー!(*>∀<)ノ)) 
(なまえ)
あなた
  ! 


  梅宮さんは私の方を見て

  手を軽く縦に振っていた。


  呼ばれたから梅宮さんの元へ行くと

  私をマイクの前に立たせ、

  両肩に手を置いてきた。




(なまえ)
あなた
(えっ…な、なに…?)

梅宮 一
梅宮 一
【♪】知ってるヤツもいると思うが 
 風鈴に女の子が入学した!!
梅宮 一
梅宮 一
【♪】あなたってゆー可愛いヤツだ! 
 たくさん話してやってくれ!

(なまえ)
あなた
【♪】んな…っ!? 

梅宮 一
梅宮 一
【♪】はーいじゃあボウフウリンの 
 みんなに1言どーぞ!! 

(なまえ)
あなた
【♪】うぇ…えぇぇ… 



  そんなこと急に言われても、


  なにも思いつかないよ…


  いや、黙ってたらみんな困惑する…


  …な、なにか………


(なまえ)
あなた
【♪】……えっと… 
(なまえ)
あなた
【♪】よ、よろしくお願いしまぁぁす!!! 



梅宮 一
梅宮 一
【♪】あっはっはꉂꉂ(ˊᗜˋ*) 
 はー面白いなぁあなた!! 
梅宮 一
梅宮 一
【♪】以上ー!!
 それじゃああとよろしく! 
梅宮 一
梅宮 一
【♪】よーしおわったおわった 
 飯行こーぜ!

梅宮 一
梅宮 一
 【♪】あっあなたも来るか? 
(なまえ)
あなた
【♪】えっ!?ええ…えっと… 
柊登馬
柊登馬
【♪】まだ音は入ってるって!! 





  柊さんによる強制終了で


  ようやく波乱な放送は終わった。



(なまえ)
あなた
(なんか…どっと疲れた…)

柊登馬
柊登馬
 あーあなた…疲れてるとこ 
 申し訳ないが…
柊登馬
柊登馬
 これからオレらは見回りだ 

(なまえ)
あなた
 ! 
(なまえ)
あなた
 …分かりました、行きましょう 



  疲れてる暇はないね…


  いざ初めての見回りっ!!
 

梅宮 一
梅宮 一
 あーそっか!じゃっまたなあなた! 
(なまえ)
あなた
 はいまた後で 
柊登馬
柊登馬
 校庭行くぞー 


  柊さんと一緒に校庭へ移動した。


  



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