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第2話

後編 初恋の行方
追いかけて来てくれたらいいのにな。

なんてマンガみたいな展開を期待した私の淡い願いは、、、
――届いた(?)けど…
確かに彼は来た。だけど、私に気付くはずもなくそのまま通り過ぎて行った。



「あはは。そうだよね、来るはずないよね。」


その前に、こんなとこにいるなんてわからないよね。

この時に、私の初恋は終わりを告げていたのだと思う。
その後、何事もなかったように月日は流れて行き


私の卒業を控えた3月のある日のことだった。



卒業を間近に控えた6年生は、パソコンルームで小学校6年間の思い出が詰まったスライドショーを鑑賞していた。

いろんなことがあったけれどなんだかんだ小学生時代が一番楽しかったのかも。

今日はこれが最後の授業。チャイムが鳴って帰ろうとしていた。


その時だった。
「これ、バレンタインデーのお返し。」


すっごく嬉しかった。

まさかお返しをくれるなんて思ってもいなかったから。


「ありがとう!」
これが彼との唯一の思い出。


直接フラれたわけではないし、確かなことはわからないけれど

彼にはその時、付き合っている人がいたとかいなかったとか…。


「ご想像にお任せする。」

なんて、曖昧な事を言った彼を思い出した。
小学生の時の恋なんて、ほんとに恋だったのか今思うと不確かだ。


好きな人が被っても争いになんてならない平凡な小学生時代。



そもそも好きになるきっかけとかそんなの特になくて、ただカッコいいから好き。

優しいから好きみたいな短絡的なものだったのだろう。



告白する勇気がなくても待ってるだけじゃ何も始まらない。

隙だったらもっと積極的にならないとダメだった。



小学生の時のこの出来事がいろんなことを教えてくれて今に繋がっていった。

結果はどうであれ、今でも私にとっては大事な思い出として残っているんだと思う。
僕たち、私たちは今日この学校を卒業します――


卒業式で当たり前のように言った呼びかけのこのセリフ。

その言葉と共に私もこの恋から卒業しようと胸に誓ったのであった。


そして私は、初恋を終わらせて次の恋に踏み出す決意をした。



恋に臆病な私からの卒業――。