俺は席から立ち上がった
俺の股には、容赦なく暴れている電マがある
先生は黒板に書かれている式を指差して言った
席まで遠い……
足がガクガクしてしまってなかなか上手く歩けない
このままじゃみんなに怪しまれてしまう!
なるべく普通に歩こうと思い、我慢して歩いた
クラスメイトの視線が怖い
お願いだから俺を見ないでくれ!
そんなことを願ったところでなにも変わることはない
みんなは俺に注目している
やっと黒板の前までたどり着いた
俺は先生からチョークをもらった。
さて、答えを書くか
俺はチョークを黒板に付けた瞬間、なにかがち○この方に溜まってきた
やばい!イキそう!
我慢だ!我慢しなくては!!
みんなの前でイクわけにもいかない!
早く答えを書こう!
けれど手が震えてなかなか上手くかけない
もう、だめ…!
もう…だめだ
これしかない、ここから逃げなきゃ
俺は教室を出て行った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!