---慧哉side---
ティッシュが切れた…
あんなにストック買っておいたのに…
ネットでいつものティッシュの値段を見る。
『900円』
は?!嘘だろ?!値上げしてる!!
3個だぞ?!3個で900円?!
1個300円じゃねーか…。
しゃーない、買いに行くか。
家から出ると雨が降っていた。
近くのコンビニにしよ。
鼻セレブ、しばしの別れだ。
傘をさして歩き出すとすぐコンビニが見えてきた。
中に入ると1人の女の人に声をかけられた。
振り返ると見覚えのある人だった。
ティッシュを買ってから外を見ると土砂降りになっていた。
…今日はついてない…
なんでこんなに降ってるんだよ…
右からさあやの悲鳴に近い声が聞こえる。
まじか。。。このまま置いていく訳にも行かないしな…
はあ…
**
こうやって話してるとあいつを思い出すな…
あいつの部屋も汚かったなw瓏ほどじゃないけど
本人はすごい言い訳してたな…
懐かしいな…
また話したい…
モカとひながさあやの足にまとわりつき、ミミは机の下からさあやを睨みつけている。
相変わらずだなw
ひな達を褒められるとうれしくなる。
さあやがモカをなでる。
モカもうれしそうだ。
さあやを待ってる間、喉が乾いたからウォーターサーバーで水をくむ。
ウォーターサーバーとトイレの壁はくっつくようにして置いてある。
水を飲んでいるとトイレからさあやの声がした。
なんで、声聞こえんだよw
壁薄すぎか。
俺が盗み聞きしてるみてーじゃん。
いや、違う違う。
どういうことだ?
「もう一生起きなくていい」
なんて…誰のことだ?
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あの言葉の意味は…?
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。