「あ、でも今はしないかな」
『なんで?』
「して欲しいの?」
『いや別に!?、!!?!』
やばい動揺隠せないどうしよう
「御前が望む時にしてやるよ」
『なにそれ』
てひょなが言った通り、その次の日から私に行為をしなくなった
『いきなり過ぎてわかんない』
毎日学校ではてひょなは女の子と楽しそうで
時々目が合うけど、私から逸らしてしまう
寂しくないけど
______________
『てひょな』
1週間たった日
私から話しかけた
「んー?」
『なんでそんなに素っ気ないの』
「別にそんな事してないよ」
『してるよ』
「……あーわかった、あなた、寂しんだろ?」
『……』
「御前俺いないと生きていけないもんな、そうだよな」
私の頭を撫で回す
『髪の毛ぐちゃぐちゃになっちゃう』
「これからなるからいいじゃん」
『え』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!