第2話

🍏初対面
2,588
2021/03/28 23:45
you
初めまして、あなたと言います…!
初めて会った時、脳天を撃ち抜かれるような衝撃を受けた。

こんな天使がこの世にいたのかって固まるくらい。

純粋そうな雰囲気を纏い、
柔らかく微笑むその子を見て

俺は自分の闇を知った。




Th
ジミナ、あの子とどこで出会ったの?
Jm
あぁ…えっとね、、
僕がよく通ってたカフェで。
スマホを弄って気持ちの悪い笑みを浮かべながら、俺の質問に片手間に答える親友。
Jm
ふふっ笑
Th
…彼女?
Jm
うん〜
ソファの背もたれに頭を預けて、ずり落ちながら顔を緩めている。

あんな純粋そうな子が彼女だと色々大変だろうな。

Jm
ねぇ、
Th
ん?
Jm
まさか気になるとか言わないよね?
Th
ははっ笑
まさか。

俺はああいう女が苦手。

純粋無垢な子はタイプじゃない。

もっと、色々わかってて面倒くさくない、
そういう子がいい。

何より束縛が嫌いな俺は、
あーだこーだと騒がれたり傷つかれて泣かれる、とかそういうのが1番嫌いだ。
Th
まさか。
わかってるくせに…
Jm
ふっ…一応だよ、一応
隣から立ち上がろうとした時、スマホの画面ばかり見ていたジミナが初めて俺を見上げた。
Jm
お前、あなたに初めて会わせた時固まってたから…一応ね。
その無表情な顔を見て、これは本気だと悟った。

多分、ジミナもあの子が特別な存在だってわかってるんだろう。

俺は左手でこの恐い顔をした親友の髪をくしゃっと撫で、少し笑いを誘ってからその場を立ち去った。

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