第25話

🍎言えない言葉
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2021/04/19 11:00
you
飲み過ぎには気をつけてって言ったのに。
Jm
ごめんなさいぃ…
私の胸に頭をぐりぐりと擦り付けながら謝るジミン。

私がこういう可愛い仕草に弱いこと知っててやってるんだ絶対。

頭を撫でてため息をつくと、
Jm
嫌いになった…?
と上目遣いで言われた。
you
そんなわけないから、困ってる。
そう言って見下ろすと、安心したようにふにゃっと微笑んだ。
you
もう〜本当に反省してるの?
Jm
してるよぉ〜笑
くっついてると暖かくて安心する。

シーツの上で絡んでいるお互いの足の熱を確かめ合った。
you
そうだ、あの…
"もう、今までのようには仕事場に行かない"

そう伝えようと思っていたのに。

理由を聞かれたらとか、
あの日のことを知ったら…とか、
本当は連れて行ってくれるの嬉しいとか、
そんなちぐはぐな感情が頭の中を渦巻いていた。

それでもこれ以上の混乱を避けたくて決意したはずなのに、結局私の口からはどうしてもその言葉が発せられなかった。

決して、Vさんに嫌われていなかったと知ったからではない…はず。
Jm
ん?どうしたの?
you
あの、ステージかっこよかった。
Jm
ふふ、ありがと。
そろそろ起きようかと二人でベッドを出た。

遅めの朝食を手伝ってもらいながら一緒に作り食卓に座る。

明日からまた仕事のジミンと私。

こんなに好きで一緒にいると幸せなのに、何故か自分の仕事が入っていることに安堵していた。

まだ少し具合の悪そうなジミンとゆったりとした時間を過ごし、玄関まで彼を送る。

二人で外に出るのは滅多に叶わない。

まだ夕日が完全に沈まない時間に彼は笑顔を見せて帰って行った。


ジミンの熱がまだ残るソファに座って徐に腕をまくると、赤くなっていた場所が薄くアザになっていた。

もう痛みのないその場所を優しく撫でながら、昨日の晩のことを思い出す。



「俺のものになって」


脳裏に焼きついて離れない彼の美しい顔と瞳が私を惑わせた。

顔がカッと熱くなる。

この熱を冷ますために、今日は早目に…少し温度を下げたシャワーを浴びよう。

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