第10話
過去 あなたside
10年前
それは、高校の入学式の日だった。
父親「義務教育の間はお前を養ってやったんだ。いい加減この家を出ていけ!」
母親「そうよそうよ!貴女なんてもうウチにはいらない殺されないだけまだマシだと思いなさい」
産みの親である両親から、嫌われ虐待をうけること15年、私はとうとう家まで追い出されるはめになった。
それだけ伝えて、家を出た私のことを両親はどう思っているのだろうか。
今更両親にもこの家にも思い残すことはない
養ってもらったといっても、学校の授業料や給食費は全て自分で払っていたし、
親に何かしてもらった記憶もない
兄弟もいなく、友達もいなかった私は相談相手も居らずいつも一人だった。
親につけられた傷が痛々しく残った腕を見る。
昨日までの虐待の傷が少々痛むものの気にしない
親の呪縛から逃れられたと思うだけで、もう思い残すことはないほど嬉しかった。
そう意気込んで、入学式のある高校に足を踏み入れるのであった。
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