第23話

過去 あなたside
750
2019/08/18 13:33
あなたside
時は、四時限目終了時に遡る
モブ女子
モブ女子
やっと終わった~!
モブ男子
モブ男子
おい、早く弁当食べようぜ!
あなた

(うわっ切り替えはやっ)

他のクラスメイト達は、仲のいい友達と集まり続々と弁当を広げ始める。
そんな空気に堪え忍んで、私は自分の弁当を持ち静かに教室をあとにした。
あなた

一人で静かにお昼を食べられるところはどこだろ、

そんなことを考えながら、廊下を歩いた。
この学校には、学食がある
あなた

学食かぁ、学食...
うるさそうだし嫌だな

何処かに空き教室は無いのかと思い、学校内の見取図を探す
体育館...は遠いし、中庭にも人は多そうだし、屋上...?
確かこの学校は、昼休み中は屋上が開放されてたような...
あなた

...屋上に行ってみるか

静かに弁当を食べれる、そんな淡い期待を抱きながら屋上へと足を向けた


........その考えが間違いだったと気づくのはもう少しあとのはなし
???
???
~~~~!
???
???
........?
???
???
ーーーーーー
屋上の前に着いた
何やら中から人の声がする........ような
あなた

(どうか気のせいであって!私の幻聴であってください。)

そんな願いは、このあとすぐに打ち破られるのであった。
あなた

(ガチャ

そらる
そらる
........
まふまふ
まふまふ
........
あなた

うわっ他の人がいた
失礼しました\(_ _)

天月
天月
...って、ちょっと待ってあなたちゃん!
うわぁ、本当に人が居たよ...どうしようかな~何処で弁当食べよ?
........じゃなくて!よりにもよって何であそこに天宮君があそこにいたの?
後ろから追っかけてきてるしwめんどーな事になったな( ´Д`)=3
天月
天月
ねぇ待ってってば!あなたちゃん!
追いついてきた天宮君に不意に腕を掴まれた
あなた

........っ!

その腕を私は思い切り振りほどいてしまった
...ヤバい。瞬時に私はそう思った
天月
天月
あっ!ごめん
勝手に腕を掴んじゃって
あなた

...大丈夫です。ところで、どうして追っかけてきたんですか?
お友達と楽しそうにお弁当を食べてるようだったのに

天月
天月
い、いや、あなたちゃんが逃げたから
その情景反射で...かな?
あなた

そうですか...

天月
天月
ねえ、どうして逃げ出すの?
僕はただあなたちゃんと仲良くしたいだけだよ?
だから、そんなに嫌がらないで...怯えないで
あなた

っ嫌がってなんていませんよ(^∀^)

天宮くんが私と仲良く?彼は私なんかが一緒にいていい人じゃない
そもそも、彼も他の人のように私を見捨てて消えていくに違いない
そう思うと、余計に彼と居るのが躊躇われた
あなた

........

天月
天月
大丈夫?
あなた

ごめんなさい。私やっぱり貴方と仲良くできない
まだ...駄目なの...

天月
天月
(まだ...ってどういうことだろ?)
天月
天月
そっか。
じゃあ友達になってもらうために、僕、もっと頑張らなきゃだね(^∀^)
あなた

...え?

天月
天月
僕、もっと頑張ってあなたちゃんと仲良くなれるように頑張るね
あなた

...ちょっと待って

天月
天月
でも、連絡先の交換くらい出来ないかな?
あれだよ?僕が連絡先を知って悪用したいとかじゃなくてえっと...
そう!クラスの人と繋がってないと、緊急の連絡が必要になったとき困ると思って
あなた

...えっと、あ、うん...
それなら仕方ないしいいよ

天月
天月
ありがとう(*>∇<)ノ
天月
天月
ってあと数分で授業開始のチャイムが鳴るじゃんw
あなた

ホントだ...

天月
天月
教室戻ろっか
ところで、お昼を食べてないみたいだけど大丈夫?
そう言われて、驚いた。そんな素振り一切見せてないつもりだったのに
あなた

大丈夫です。お腹すいてないので
ところで、二人のお友達は屋上に置いてきぼりにしてしまいましたが、大丈夫なんですか?

天月
天月
あー、うん大丈夫でしょ?
片方の人は、二年生だし
あなた

なら、いいんですけど...

そんな意味もない会話をしながら、教室に戻った
教室に戻るまでの間、今まで感じたことのない人の暖かさを少し感じることができた気がした。

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