第4話

第3話
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2021/09/06 12:17
美羽 桜
美羽 桜
…なんか、綺麗な家だなぁ
近藤 愛華
近藤 愛華
そうだね!なんか…先が暗かったから
不気味なとこかと思ったけど
幸坂 蓮
幸坂 蓮
逆に設備は整ってる…
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
窓もガラス張りで、“外も見える”し…
石田 啓介
石田 啓介
?!そうだよ!
外が見えるってことは、助けを
求めれば誰か気づいてくれるんじゃ…
幸坂 蓮
幸坂 蓮
頭冴えてるな
石田 啓介
石田 啓介
俺をバカにすんじゃねぇよ!
でも待てよ…
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
じゃあ、なんで“圏外”の
マークが出るんだ?おかしいだろう…
そうだ。
外の景色は見えても、この建物は圏外だ。
それに、時間は1時を回ってる。
人影すら感じない…これって…
一条 翔
一条 翔
…なにか…“結界”のようなものを
張っている…?
美羽 桜
美羽 桜
結界?
一条 翔
一条 翔
そう。よく見て
そう言って指さした方向は空だった。
木下 魅音
木下 魅音
…ほんとだ
白瀬 琉生
白瀬 琉生
“月”……?
明るい空の上に、月─満月があった。
違和感しかない。
例えるとすれば、芸術家のルネの作品のような…有り得ないもの同士が1つの画面に映し出されているようだった。

まぁ、まとめてしまえば違和感しかない…。
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
今僕達はどこにいるんだ……?
近藤 愛華
近藤 愛華
もう怖いよぉ…早く帰りたいぃ…!
獄道 樂
獄道 樂
しがみつくな…鬱陶しい…
近藤 愛華
近藤 愛華
冷たァァい
獄道 樂
獄道 樂
はぁ…
そりゃあ、みんな帰りたいよな…。

謎が増えていくばかりで、答えがでる気配が見つからない…
でも、僕達は何かをしたからここに連れてこられたわけだし、最初に言われたように“報いを受けてもらう”って言葉もそうだ…。
探るとなればまずは過去にあった出来事しか…

でも、僕って霊感はあってもそれ以外の取り柄がないから…何かあった時ように自己防衛としての訓練はそれなりにしてきたけど、お父さんのようにはなれないしな。
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
(はぁ…僕、神社実家継げるかな…)
そんな心配はさておき。
この建物を回った後に、一条先輩に話に行ってみようかな…
──1時間後
建物全体を回り終え、休憩となった。
僕はすぐさま一条先輩の元へと歩いていった。
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
一条先輩…
一条 翔
一条 翔
…ん?君は…佐々木慎吾くんだね
どうした?
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
あ、えっと…少し話をしたいな…
と思って…
一条 翔
一条 翔
僕も佐々木くんとは1回しゃべってみたいなって思ってたんだ!
そうだね…ここじゃなんだし、向こうの廊下で話そう
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
はい!
そう言って僕達は、先程最初に通った廊下へと行った。

そういえば、初めて一条先輩に声かけたのに、あんな態度って…僕はぁぁぁぁ…!
一条 翔
一条 翔
それで、話って?
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
あ、はい…話っていうのは、
あの“結界”のことについて
なんですが…
一条 翔
一条 翔
うん…僕も不思議で仕方がなかった…
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
僕の実家が神社で、霊感は人より優れていて…。なので結界についても少し知ってっるんですね…。
一条 翔
一条 翔
うん…
結界とは、区域を分かれさすもので、いわば立ち入り禁止のようなもの。
だけど、さっきみたいに、月が見えるってことはそういうものでは無く、“妖怪”の仕業かもしれない。
そして、外があるかのように見せかけてここだけの空間を作り出した。

これはおじいちゃんが言っていたことだが、妖怪は、なにか大事なことがない限り結界は作らないと言っていた。
幾度となくはるか昔に、人間と妖怪の対立から妖怪は人間と一線を引いている。
だから、妖怪が人間に踏み入れるようなことは一切無いはずだが…。
一条 翔
一条 翔
…うん。そういう事ね。
でも、人間がその結界を作り出すって
言うのは…可能なことなんじゃないのか?
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
いえ。これは妖怪特有の結界で、
妖怪の“魔力”を使わなければ
貼れないんです。なので、
このような規模は、結構稀なん
です…。魔力の持っている人間なんて
この世に存在しませんし……
一条 翔
一条 翔
そっか…じゃあ、これは妖怪の
仕業ってこと?
佐々木 慎吾
佐々木 慎吾
はい。確定ではないのですが…
でも、気配が感じないのですが…
それに今現在、妖怪が存在しているのかも分からない。
おじいちゃんは、もう滅んでいると言っていたが…でもあの結界…間違えなく魔力がある。

それも、強力な……