あなたside
今日は駿と付き合って1年記念日。
駿の家で会うことになった。
1年記念日だからといって特にすることも無い。
おめでとーって言い合うだけだ。
ピンポーン
駿の家に着いてインターホンを鳴らした。
道枝「はーい」
『あなただよー!』
道枝「今開けるー!」
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『おじゃましまーす』
道枝「どうぞどうぞ」
『相変わらず綺麗な部屋やなぁ笑』
道枝「そう?笑」
なんて他愛のない話をして駿の部屋の床に座った。
駿の部屋には事前にジュースやおかしが準備してあった。
『ありがとう』
道枝「いえいえ」
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『1年記念日やね』
道枝「そうやな、笑 意外とすぐやったな笑」
『これからもよろしくね』
道枝「もちろん」
なんて言って1年記念日のおめでとうも交した。
1年記念日でも変わらないそう思っていると、
駿が下に用事があると言って部屋に1人ぼっちになった。
長いようで早かったなぁ
なんて思い出にひたっていると
駿がやってきた。
『駿なにして…』
道枝「これからもよろしくってことで、笑」
と言って顔を少し赤らめた駿が花束を差し出していた。
ピンク色のお花がいっぱい束ねてあった。
『え…かわいい』
道枝「あなたってピンクのイメージやからさ、ピンクにしてみた笑」
『ありがとう泣』
道枝「うわぁ、泣かんでや笑」
何も無いと思っていた記念日。
駿はサプライズをしてくれた。
これからもよろしくね
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おまけ
『駿!ありがとう!大好き!』
道枝「どういたしまして!」
『ちょっと屈んで!』
道枝「ん…!」
チュッ
そっと頬にキスを落とした!
駿の隣を歩くのはずっとずっと私がいい。
そう思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!