第13話

優しい人
浦田side
坂田
了解!行ってきマース!コソッ
うらた
おうコソッ
うらた
うらた
碧って不思議だよなあ…
…、けて…
うらた
…?
─────たす、けて…
うらた
!!
碧side


目が覚めると、そこに居た。


悪役
「…早く死ねよ。」
────────…!?
刺された。
力が抜けて倒れてしまう。

当然、支えてくれる人はいない。

昔と同じ光景が頭に浮かぶ。
血が流れる。

体温はじわじわと下がっていく。

寒い。
──────…っ
誰も助けてくれないと知りながら空に手を伸ばす。

顔に涙が一筋流れる。

泣いても意味なんてないのに。

助けが来るわけなんてないのに。
…誰か、助け、て…
僕が眼を閉じようとした時。
うらた
!!
うらた
碧!
彼は現れた。
…っ!
僕の瞳に彼の姿が映った瞬間、

彼は僕の手を握って言ってくれた。
うらた
もう、大丈夫だからな…?
その言葉を聞いた瞬間、僕の涙は止まらなくなってしまう。
…どう、して、…?
うらた
…大丈夫。大丈夫。
彼の声、動きはとても優しく、僕の心を包んでくれた。

でも…
悪役
はぁ?
悪役
誰だよ、お前。
うらた
悪役
お前、そいつの仲間か?
うらた
そうだよ。お前は、絶対殺す。
悪役
殺れるもんならやってみな。死ぬのはお前だけどな。
うらた
───────死ね。
言葉を発した瞬間、彼は無詠唱で魔法を発動させ、撃った。

今までに見た事のないくらいの強い思いが詰まった魔法だった。


思わず見取れてしまう。
悪役
────────ッ!!!!!
うらた
…殺れなかった…チッ
悪役
────────ッ。覚えてろよ…
…ありが、とう…
うらた
…うん。早く帰ろっか。
…(。_。`)コク
起きようとした瞬間、視界がぐにゃりと歪む。
うらた
碧!
彼が急いで支えてくれたが、力が全くはいらなかった。
うらた
碧!大丈夫か!?
…ごめんね。立てない…
うらた
…碧、ちょっと怪我見せろ。
怪我を見せようとしたけど、上手く手が動かない。
そして、私の意識はそこで途切れてしまう。