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第2話

Track.1
2,093
2020/12/06 09:55
甘宮あなた
今日はluckyいやunlucky?
自分の立ち位置弁えるなんて辛い
嘆きの声をシブヤでcry
それが運命さだめ、知ってたあーね……
いつもの癖で、ラップを刻む。

ヒプノシスマイクは持っていないけれど、元々H歴1年に、Mad Comic Dialogueに所属していた私の兄がよくラップしてたから、勝手に身についてしまった。
アンタ、ライム*も刻めてるし、
リリック*も面白いじゃん!
(*ライム=韻を踏むことで、リリック=歌詞のこと。
この場合だと、辛いとcry、運命とあーね、等、あいうえおに直すと同じ響きになる言葉)
キミ、ラップの才能あると思うよ〜
ええ、非常に興味深いです
甘宮あなた
えっ?
いきなり数人からそう声を掛けられる。

ラップが褒められる事とか、無かったからつい振り向いて言ってくれた人に勢いでお礼を言った。
甘宮あなた
あ、ありがとうございます。
褒められる事なんて初めてです
甘宮あなた
……って、あ、あれ?
…………人数は3人。
さっき近場で聞いた声に酷似しているし、ま、真逆。
甘宮あなた
ふ、Fling Posseっ!?
飴村乱数
飴村乱数
そうだよ?そんなに慌ててどうしたの?
さっきボク達に熱烈なコールをしてくれてた、オネーさん
乱数くんの愛らしい端正な顔が目の前に近付いてきて、ほのかにキャンディーの甘い香りが漂っている。

や、やばい、近くで見たら本当に女子みたいに可愛らしい風貌だ、オネーさんにやけちゃいそう。
有栖川帝統
有栖川帝統
お、お前顔蕩けてるけど、大丈夫か?
甘宮あなた
か、辛うじて……
いや、厳密に言うと本当に大丈夫ではない。

美形集団(人気者)に囲まれてるこっちの身にもなってくれよ、頼むから。
夢野幻太郎
夢野幻太郎
帝統、貴方も人の事言える立場では無いと思いますけれどね
有栖川帝統
有栖川帝統
なんでだよ!!
夢野幻太郎
夢野幻太郎
小生が思うに、賭場に齧り付いている帝統の方が更にだらしの無い顔だと
有栖川帝統
有栖川帝統
……ぐうの音も出ねぇ
遠巻きに見ている人達が『あの子、ずるーい!』とか言っているけれど、耳に入ってこない。
甘宮あなた
あ、あの、えっと……
相も変わらず自由な3人組を前に、私は口を開けずにいると、リーダーの乱数くんが私に向かってこう言い放った。
飴村乱数
飴村乱数
ね、オネーさんもMCならない?
ボク、さっきので凄いオネーさん気に入っちゃった♡
甘宮あなた
え……っ!?
何の前触れも無く、あの『easy R』にスカウトをされた。

MCになったとしても、ディビジョンバトル代表選手からしては邪魔な存在だ。

何故そのような話になるのだろうか。
甘宮あなた
MCは……ちょっと
飴村乱数
飴村乱数
ボク、オネーさんの才能どーしても見逃したくないんだよね☆
甘宮あなた
才能、ですか?
才能……なのだろうか、この即効ラップが。

殆ど趣味というか無意識だし、幼い頃から植え付けられている事だから違和感は感じなかったのだが。
飴村乱数
飴村乱数
そうだよ!
あ、じゃあさ、キミはボク達のマネージメントをしてくれない?
少しでもいいから話してみたい、って思っていただけなのに、いつの間にか大きな話になってしまいました……。

ーNEXTー