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第9話

Track.8
1,402
2021/01/17 17:06
甘宮あなた
あれ、私、乱数くんに会社名を教えたっけ……?
飴村乱数
飴村乱数
あ、ああ……えっと……それはねぇ
それはねぇ……から、この場には沈黙が訪れた。

けれど、電話口の乱数くんからは、何か取り繕うと必死な様子が伺えた。

少し怪しいな、と思ったけれど可愛らしく、裏が無さそうで、いかにも純粋そうな乱数くんの事だ、何処かで知って、それを忘れているだけだろう。
甘宮あなた
どっかで小耳に挟んだだけだよね?
私がマネージャーになってから知った?
有栖川帝統
有栖川帝統
(いや……有り得ねぇだろ、あなた)
帝統くんは不審そうに私を何故か眺めていたが、気にしない方が良いのだろうか。
飴村乱数
飴村乱数
あ、ああ、そうそうっ!
たまたまボク、聴いたんだ〜
誰から、とは決して言わない乱数くん。
一体何処からそんな情報を集めてくるのやら。
飴村乱数
飴村乱数
ま、帝統は後々なんかしてあげなよね。
じゃっ、まったね〜!
甘宮あなた
う、
うん、という前にツーツーツー、と電話が切れた虚しい音が鳴った。半ば急いで切られたなぁ。
有栖川帝統
有栖川帝統
乱数の奴、明らかに様子がおかしくなかったか?
甘宮あなた
そうかなぁ……?
単に忙しいんじゃない?
有栖川帝統
有栖川帝統
あなたって……詐欺とかぜってー引っ掛かりそうなタイプだよな?
こんな時に、帝統くんにだけは言われたくない気がする言葉を頂いた。解せぬ。
甘宮あなた
むっ、失礼だなぁ
頬を膨らませて拗ねると彼は優しく苦笑した。

いつもの笑い方と雰囲気が違って、ドキッとしたなんて口が裂けても言えない。

なんたって、彼はシブヤのアイドル的存在、ディビジョン代表チームの1人だから。
有栖川帝統
有栖川帝統
それより、お前の家に行くんじゃなかったか?
甘宮あなた
うん、荷物が沢山あるから、覚悟しといてよね〜?
有栖川帝統
有栖川帝統
ああ、貰った分だけ働くぜ
彼のあまりの忠実さ(?)に、シブヤ駅前の忠犬ハチ公像を思い出してしまった。
有栖川帝統
有栖川帝統
街中は明るいな〜。
公園とかはあるけど……
左側を見ると、確かに広めの公園があった。
夜だから子供が居なくて物静かである。

そう思ったのも束の間、
甘宮あなた
ちょ、夜に公園イチャついてるカップルいるじゃん……。
もしや夜のデートスポット?
有栖川帝統
有栖川帝統
みてーだな……さっさと移動しようぜ
引っ越してきたばかりだから、私はかなり気が引けて自宅へ急ぐのだった。

ーNEXTー