藤井side
しげと別れて、俺は家へ向かった。
しげは俺のこと信じてくれたけど、照史とかと仲良くしてた関係が俺を信じることによって崩れるのは嫌や。
みんな、俺に近づくと嫌なことが起こる。
俺は、昔からそうやった。
〜中学生の時〜
俺は、いじめられてた。
俺には親友がいて、その親友は強かった。
いつも俺がいじめられている時に助けてくれた。
きっと、正義感が強くて親友関係なく誰でも助けているような人だった。
でも、そんなある日
彼が自殺した。
俺の事をいじめてたヤツらが、裏で俺の親友を俺の何倍もひどいことをしていたらしい。
もう、その時から俺の周りにいると悪いことが起きるって思い始めた。
高校生の時も1番仲良かった友達が交通事故で亡くなった。
そこから2年間くらい俺は、ジャニーズの仕事の時以外外に出なくなった。
ちょっと暗い話になったな。
今はちゃんと外にも全然出れるようになったで?
でも、今度はメンバーになんかあるかもって思うと、怖い.....
今でもたまにそういうことを考えると過去の親友や友達が頭に浮かんで気分が悪くなることが結構あんねん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!