足音をドタドタとならしてリビングへと向かった
私を見たお母さんは凄く驚いていた
そりゃそうか…
普段、冷静沈着だから何事?!”って思うよね
けどそんな母のそんな表情にお構いなしに突きつけた
半分は冗談のつもりだった
信じてなかったのに
母は私を哀れな目で見るから…
私なんだ”そう悟った
喉がふさがるような切ないいじらしさ
頑なに言いたくなさそうな母
…そんなに教えたくない理由は?
私は自分の部屋へ足を…
ん?
頭にある一人の男の子の顔が浮かんだ
もしかして、、、
いやいや、考えすぎだよね、
今は敏感になりすぎてる
明日確かめればいいんだから
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!