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第1話

R
5,195
2019/07/15 05:59
「 なぁ 、あなた 」


「 んー 」


「 おはよ 、もう9時やで 」



側にちょこんと座って
私の髪を優しく梳きながら微笑む 。

なんか 訳もなく甘えたくなって 。



「 ねえ りゅうせ 、」


「 ん? 」


「 ぎゅ 」


「 なんやねん(笑)」


「 いっかいだけ! 」



むくって上体を起こして両手を広げれば
はいはい 、なんて言いながら抱きしめてくれる 優男・流星くん 。

… 幸せ 。

もうちょっと 、いや ずっとこうしていたいけど 。



「 よっしゃ 起きた 、朝ごはんつくるね

……… うわっ 、」



流星の身体から離れようとすると 右腕をつかまえられ 、その反動でベッドに倒れ込む 。

一瞬で 、目覚めたときの体勢に ふわっと逆戻り 。



「 ね 、まって流星 … 」


「 朝ごはん あとでええ 」


「 いやでも 、」


「 ぎゅーだけで終わると思った? 」

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