第3話

D
4,800
2019/07/15 13:06
大事にするから 、な ?






…… って言ったはええねんけどさぁ 。


大毅くん 大毅くん って涙目で見つめられたら … 。



「 やっぱあかんか 、? 」


「 や 、大丈夫だから 続けて … 」



俺があかんわ 。

可愛すぎて めちゃくちゃしてしまいそうで 。


でも理性必死で抑えて 、とにかくあなたの頭を壊れものみたいに撫でた 。



「 もう入れんで? 」


「 ん 、」


「 力抜いたら入るからな 」


「 だいきく … 」


「 ん? 大丈夫やで 、腕ここ回しとき 」



行き場なく 不安気に少し震えてるあなたの手を
きゅっ て握って後ろに回させる 。



「 痛かったら背中ぎゅしてな 、? 」



いくで 、って モノを沈めたと同時に聞こえる
苦しそうな声 。

悶えた顔と 俺の後ろで強ばった腕 。



「 痛いな 、痛いよな 、」


「 だい 、じょうぶっ 」



こんな時さえ無理して大丈夫って言うのがなんか 、あなたらしいっちゃ あなたらしくて
もうとにかく 、愛おしい 。


*


「 まだ 痛む? 」


「 ちょっと … 。

でもね 、嬉しかった 。大毅くんがはじめてで 」


「 照れるな 、なんか(笑)」


「 あ 、あと大毅くん なんかいつもよりかっこよかった 、かも 」



…… もう次からめちゃくちゃしたろ 。

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