カーテンから差し込む暖かな光で目がさめる。
だんだんと寒さが増してきて
最近は朝起きるのがつらい…💦
まだ覚めきっていない目をこすりながら
私は階段を降りていった。
私に気づいて挨拶を返してくれたのは
朝ご飯作りを担当しているミンギュだ
普段は私が忙しいみんなに代わって身の周りの家事をしているけど
全てをするのは負担がかかるからって
朝ご飯はミンギュが担当してくれている。
ミンギュに促されて洗面所へ行くと
冷たい水で顔を洗ったおかげで完璧に目がさめた
リビングへ行くと豪華な食事がたくさん並んでいた。
短時間でこんなに凝った食事を用意できるミンギュは本当にすごいと思う。
私たちは一緒に暮らすうえで
いくつかのルールを決めた。
「食事はなるべく全員揃ってから食べる。」
このルールは割と早い段階で決めたルールだった。
食卓を囲み、みんなが揃ったか周りを見回してみると
ジュン兄さんがウジ兄さんがまだ来ていないことに気がついた。
決まってこういう時は
必ず私が起こしに行くことになっている。
なんでも、私が行った時の方が
早く起きてくるんだとか
そんなことないと思うんだけど…
まぁ、皆めんどくさいからだよね💦
((コンコン
ウジ兄さんの部屋の前で声をかけるけれど返事がない。
まぁ、これはいつものことなんだけれど
((ガチャ
と、扉を開けると
ウジ兄さんはまだベッドの上で気持ち良さそうに寝ていた。
こんな寝顔を見せられちゃ
起こす方がなんだか申し訳ない気持ちになってしまう。
声をかけても、揺さぶってみても
という返事しか返ってこない。
どうしよう。やっぱり私じゃ起きてくれない…
こんなどうしようもない状況に困っていると
((ドタドタドタ!
すごい速さで階段を駆け上がってくる音が聞こえて
((バン!
と、ホシ兄さんが入ってきた。
ホシ兄さんはウジ兄さんの布団を剥ぎ取って
ウジ兄さんがもたもたしているうちに
ヒョイとホシ兄さんがウジ兄さんを担いでしまった。
私が唖然としていると
って、言ってる割には楽しそうなホシ兄さんを見て
と、私もなんだか楽しくなってしまった。
下に降りた途端にみんなから一斉に声をかけられた
完全に、今日私が1限からで
時計をみるからにやばい時間だと気付き
あたふたしていると
2人して急いで朝食をとり学校へ行く準備をする
支度を済ませ
私達は急いで宿舎を出ていった。
まだ眠そうに目をこすりながらウジが言った。
~電車の中~
そんなこんなで
私たちのにぎやかな一日がスタートしたのでした。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。