私とじみなが出会ったのは高校1年生の夏
ある日私は親の転勤でじみながいる学校に転校してきた
私はあまり人とすぐ馴染めるタイプじゃなかったからずっとぼっちで友達なんかいなかった
でもそんな時に声を掛けてくれたのはじみなだけだった
🐥 ねぇ明日の授業何???
とか
🐥 あーメロンパン食べたい…
とか…
こんなに些細な日常会話でさえ私にとってはかけがえのないものだった
じみなといるだけで楽しくて自然と笑顔になって
でも時には勝手に嫉妬して泣いたり怒ったり
辛い時期だってあった
でもそんな時にも私はじみなが隣にいるだけで幸せだった
…
だけどそう思ってたのは私だけだったみたいだね
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!