noside
ある日に、ナイトレイブンカレッジの全生徒が集められた。
学園長が台の上に立つ。
生徒の中では欠伸をしたり、こっそりスマホをいじったり、堂々と寝ていたり、そもそも集会をかけられなかったという人物までいた。
その態度に教師はため息をつくが、後にあ〜まあコレがそうだよなと諦めの表情を見せた。
その表情をものともせずにガヤガヤと学園長が台に立っているにもかかわらず声が次第に大きくなっていく。
その騒音は学園長による強めの咳で静まったが学園長はお怒りのようだ。
「はい、貴方達が静かになるまで十分かかりました!」
と何処ぞの校長みたいな事を言い出した。
コレには思わず生徒達は顔を歪める。
『あ〜いたわこういうヤツ〜、めんどくせぇ〜』
『何でわざわざタイム測るんだよ』
と、言い出しそうになった生徒達だが、顔に出るまでに留めた。
それをものともせずにガンスルーで話を続けていく学園長、メンタルが強すぎる…!
「突然ですが、皆さまには全生徒で互いに交流を深める為に親睦会を開催致します!」
ホントに突然だな!学園長の言葉に更に顔を歪ませる生徒達、それは霊夢も例外ではなかった。
「うげ〜、何でわざわざそんな事するのよ。必要無くない?」
「まあまあ、私達は時間来るまでテキトーにゲームでもやってようぜ」
それを宥める魔理沙、完全に面倒くさがっている。それを喜ぶ者もいたが……
(よっしゃ!媚びを売っとくチャンスッスね!)
(やった〜!コレで情報網が増えるぞ!安心だね!)
(兄さんを楽しませなくっちゃ!)
「それでは、開始です!」
ピピーーーーーーッ!
開催の笛が鳴る。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。