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第8話

エレンside
461
2018/11/05 08:39
俺が前世を思い出したのは10歳の誕生日だった。野良犬に腕噛まれた時、巨人に初めて食われたことを何となく思い出した。
アルミンはそれより前に思い出していたらしい。しかし、それを知ったのは俺が思い出した時以降だった。思い出させたくなかったのだろうか。
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4年前

アルミン「君は思い出してしまったの…?」

エレン「ミカサ…ミカサを知らないか?」

アルミン「やっぱり思い出したんだね!
エレン…。」

エレン「お前は…既に思い出していたって感じだな。」

アルミン「そうだけどさ。」

エレン「なんで言ってくれなかったんだよ!」

アルミン「え…?」

エレン「早く見つけないと…!あの時みてぇに…!ミカサが危ない!」

アルミン「分かってる。でもエレン。場所は知らないでしょ。」

エレン「…」

俺は取り乱してしまった。アルミンには悪いと後から思った。
後日、ミカサの居場所が分かった。

グリシャ「エレン、学校に今から行くのか?」

エレン「そうだけどさ…てかなんで父さん家にいんの?病院は?いっつも今頃仕事じゃん。」

グリシャ「今日は一緒にエレンと学校に行こうと思ったんだ。」

エレン「ちょっと待てよ父さん…。俺はもう4年生だぞ?防犯ブザーあるし…」

カルラ「いいからお父さんと一緒に行きなさい!もしかしてあんた今朝の新聞読んでないの?」

エレン「いつも読んでないだろ…父さん新聞どこ?」

グリシャ「このページだ。」

エレン「ありがと。」
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新聞
ウォールマリア市の山の麓の家、強盗にあう。
昨日夕方、ウォールマリアの山の麓の家に住むアッカーマンさんの家が強盗に襲われた。
この家には親子3人が暮らしていて、父親と母親はナイフで刺され、全治一ヶ月の怪我
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エレン「女の子の方は?」

カルラ「無事だそうよ。ただ、可愛そうねぇ。」

グリシャ「犯人はまだ見つかっていないらしい。だからエレンを学校まで送ろうと思ったんだよ。大丈夫、アルミン君も一緒に車に乗せていくことになってるからさ。」

エレン「…」

グリシャ「そういやエレン、最近体調悪いのか?」

エレン「そんなことねぇよ…」

グリシャ「そうか…おっアルミン君がいるぞ!」

エレン「よおアルミンおはよう!」

アルミン「おはようエレン!」

エレン「昨日はごめんな…」

アルミン「いいよ。気にしてない。僕も言っていなかったのが悪いんだから。」

エレン「ところで今朝の新聞見たか?」

アルミン「エレン、その話はあとにしてくれ。2人の時に話そう。」

エレン「おっ…おう。」


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