第27話

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2020/01/04 05:34
N O side



時は遡り、数十分前...___









太宰 華楓
太宰 華楓
ん...ぅ....
太宰 華楓
太宰 華楓
此処は............、


重たそうに瞼を上げ、眠たげに起き上がる華楓


自身を包む、慣れない感覚に躰に目を向けると...
華楓の躰が包帯だらけだということに気づく。

大きめなシャツ(恐らく兄の服だろう)から覗く包帯は、所々血が滲んでいた。




太宰 華楓
太宰 華楓
そうか、私......




華楓がベットの上で蹲ると同時に、
部屋に銃声が鳴り響く。



銃弾が窓硝子に当たり
硝子が派手な音を立てて、割れる。






太宰 華楓
太宰 華楓
ッッ......!!!?


冷たく、強い風が部屋の中へ流れ込んでくる。


華楓は目を見張った。











雫
やァ、久しぶり
太宰 華楓
太宰 華楓
なんで.......雫がここに
雫
あははっ!!!!なんでって...そんなの決まってるじゃない
愉快そうに笑う雫の表情が「無」になる



雫
「アンタを殺す為」よ
太宰 華楓
太宰 華楓
ッッッ... !!!



華楓が身を引こうとした時には既に遅く


雫の愛刀「血の涙」の切っ先が、華楓の首筋に当てられていた。
雫
じゃぁね。華楓

雫の手に力が込められる



太宰 華楓
太宰 華楓
...誰か...ッ
雫
誰も    助けに来ないよ
雫
孤独の中、死んでけ
太宰 華楓
太宰 華楓
......っ。




嗚呼、、、私は死ぬんだ









バイバイ。皆...____




















刹那、黒い刃が華楓と雫の間の空間を貫き、雫は吹き飛ばされた。
雫
!?
その反動で、
首を押さえ付けられていた華楓は咳き込む。
太宰 華楓
太宰 華楓
っぐ....
太宰 華楓
太宰 華楓
ゲホゲホッ.....りゅ、のすけ...
芥川龍之介
芥川龍之介
貴様......異能力の主である華楓を殺すというのか
雫
....嗚呼そうだよ?
雫はゆらりゆらりと躰をおこし、芥川を見てニヤリと笑う...それは、実に不気味な笑みだった。





芥川龍之介
芥川龍之介
...ッ!!!
雫
あははっ!!その顔最高だねッッ

...ついでにあんたも殺してやろうか?(ニヤ
芥川龍之介
芥川龍之介
貴様などに僕は殺せぬ。
...華楓も殺させはしないッ!!

外套を操り雫に攻撃を仕掛けてゆくも、
雫は軽やかにそれを交わす...。






そのような攻防が何度か続いた時、
部屋に大勢の人の気配が漂った。
広津柳浪
広津柳浪
華楓さん!ご無事ですか!
太宰 華楓
太宰 華楓
ひ、ろつさ...

広津を初めとする黒蜥蜴達は華楓の傍に駆け寄る。
太宰 華楓
太宰 華楓
皆...、何故私が此処に居ると...。
否、其れよりも...何故裏切り者の私を、助けるの...?
広津柳浪
広津柳浪
何故?....愚問ですぞ。
此処に居る皆、華楓さんの生存を知ってからと云うもの貴女の事が気がかりで...、とても心配していたのですから。

広津がそういうと、銀、立原が切なそうに笑い、
頷いた。
太宰 華楓
太宰 華楓
心配 ....
広津柳浪
広津柳浪
ええ。
太宰 華楓
太宰 華楓
そ.....うなの.........
太宰 華楓
太宰 華楓
ご....めんなさ....ぃ

御免なさい....御免なさい...ッ
御免なさい...ッ
広津柳浪
広津柳浪
か、華楓さん...?!
立原道造
立原道造
太宰の姉貴?!
そんな謝らなくても...!
芥川 銀
芥川 銀
......... (一体どうしたらいいのでしょう...)
雫
ちやほやされちゃって.....
裏切ったのに良く云うね?
『御免なさい』なんてさ。
雫
此裏切り者!!!あははははは
太宰 華楓
太宰 華楓
ッッ............
芥川龍之介
芥川龍之介
貴様の敵は、僕だ!!!
雫
.......はァ。

めんどくさいなァ
雫
矢っ張り先に黒外套殺そ。
太宰 華楓
太宰 華楓
ッ....駄目!!!









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作者
作者
変な所で区切ってすみません!

それと、投稿遅れました...orz

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