校舎裏に連れて行かれた私は、
薄暗いなか、5人のヨジャに囲まれた。
よじゃ. 「 あんた見てるとムカつくの、 」
よじゃ. 「 早く学校出てってくんない? 」
よじゃ. 「 黙って 」
近くにあったゴミ箱を蹴られる。
私の足元一面に、ゴミが散らばった。
よじゃ. 「 あんたゴミがよく似合ってんじゃん 」
よじゃ. 「 もっとあげよっか?? 」
ゴミを身体に投げつけられる。
よじゃ. 「 イケメンに媚び売りやがってさあ?楽しい?満足? 」
よじゃ. 「 顔が良いからって調子乗んなよ 」
こんな時にさえ、
てての顔が思い浮かんでしまう自分が情けなくて。
ててに助けてほしいと思ってしまう自分が嫌で。
よじゃ. 「 謝ったら許してあげるけど? 」
よじゃ. 「 ごめんなさい、もう二度とテヒョン君とジョングク君には近づきませんって 」
足を蹴られて、
もう限界だった私は
謝ろうとしたその時、
ふわっと、身体が宙に浮いた。
驚いて目を開くと、
ててに、抱き上げられていた。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。